黒瀬街道(其の2) 八百津町 2016年11月26日(土) 地形図「金山」 今回は、前回失敗した小屋ヶ根峠越えを目指す。 以下の地図の表示は下記とする。 江戸時代の道筋 明治・大正時代の道筋 今回歩いた道 |
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《八百津町鯉居から小屋ヶ根峠を目指す》 (9時20分から10時10分) 国道418号を鯉居地内で北に曲り、黒瀬街道に入る。 細い道を登ると油皆洞(ゆがいとう)から続く広い道に出合い、左折。街道筋の分岐付近に車を置いた。 少し戻って黒瀬街道に入る。すぐに弾薬庫の前を通り、左折気味に橋を渡る。田んぼの横を通って進むと明治・大正時代の道筋が分岐するが直進。 ぬかるんだ道(?)を行くと今にも折れそうな丸木橋を渡る。沢に沿って進むと道(?)はすぐにヤブに没した。橋から右に行くと棚田の跡だが、谷川に出合い前進は不可。 引返し、地形図の実線の道(明治・大正の道筋)に入るがこれもすぐにヤブで行き止まり。 左手の斜面を登ると道跡に出合い、ヘアピンカーブの所に忘れられた馬頭観音がおわした。 道跡は下りも登りもヤブで行き止まり。仕方なく「小洞辻の道標」(久田見)から小屋ヶ根峠を目指すため車に戻った。 |
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道の跡に残された馬頭観音 | この高架橋は何だ、R418か |
《小洞の辻から北側の街道筋を確認》 (10時30分から10時40分) 前回、足を引きずりながら歩いた道を車で移動。数分で「小洞辻の道標」に着いた。付近に車を置き、北側の街道筋を探すと道は残っていた。 出合った方に石仏の位置を聞くと、県道沿いにあるとのこと。ついでに清水谷水神も見に行った。 |
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県道脇の馬頭観音 | 清水谷水神(観音菩薩) |
《小屋ヶ根峠へ》 P 10:45 ↓ 小屋ヶ根峠 11:30〜11:40 ↓ (周辺を確認 15分間くらい) ↓ P 12:50 |
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前回、目星を付けた道に入り、鉄塔の下辺りを探すが道がない。仕方なく尾根通しで明治・大正時代の街道に下った。道に出合うとすぐに江戸時代の道が分岐しているが、帰りの楽しみに取っておくことにする。 下って行くと谷側に道跡のような平地があるが、どう見ても棚田の跡に見える。 |
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風情のある水桶 | 左が道、真ん中の平地は棚田か |
萱原になったり、ぬかるんだりしているが道はしっかり付いている。と突然、坑口が出現。次は階段。登ると坑口。少し先にまた階段。今度の階段は長いのでパス。 |
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1つ目の階段と坑口 | 2つ目の階段 |
2つ目の坑口 | 3つ目の長い階段 |
この辺りから道はよくなり、そして明るくなると何かの法面。峠から下を見ると立派な道路が続いていた。 |
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何かの法面 | 高架橋のある道路 |
峠の北にある石仏を探したが、工事の際に移動したようだ。街道筋の続きは舗装道になり下っているが萱原になり引き返した。(帰宅後調べると、この道は工事用の道路だった。) 法面の道路部分につながる道がないが、小屋ヶ峠北西のカーブから西に延びる道だろうか。 分からないことだらけだ。家に帰って考えようと、江戸時代の道跡を探さずに来た道を引き返す。 帰路では注意深く道の谷側を探すと、すぐ下に江戸時代の道の名残が確認できる。しかし、沢に限らず、ズタズタ。「調査報告書」では保存状態は良好となっているが、この20年で崩れたのか。 |
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あの法面につながる道がない (この部分は橋梁になるようだ) |
江戸時代の街道跡 |
そして、最後の詰め。江戸時代の道筋は何所に出るか。 一番最初に「ここだ」と思った残土捨て場の横の草ボウボウの道だった。 |
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明治大正期の道(右)と江戸期の道の分岐 | 黒瀬街道、車道との出合 |
《自宅にて》 航空写真を地形図に重ねて、高規格道路のルートを地形図に落とすと、右の地図のようになった。 冒頭の写真の高架橋の下辺りを地形図の実線(明治・大正の黒瀬街道)は横切っている。峠付近で引き返した萱が茂った舗装道路は工事用の作業道だった。 ちなみに、この道路工事が中断してからかなりの年月が経ったようだ。 いずれにしても、この道路建設のために黒瀬街道を八百津鯉居側からたどる事は不可能になった。 引き続き、黒瀬湊付近(八百津市街)を見に行った。 |
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黒瀬街道 其の1 (福地村下落合〜久田見村清水谷) 黒瀬街道 其の2 (小屋ヶ根峠 細目村鯉居〜久田見村清水谷) 黒瀬街道 其の3 (黒瀬湊〜鯉居橋) 黒瀬街道 其の4 (たがみ峠越え 中野方村笹葉〜蛭川村辻屋橋) 黒瀬街道 其の5 (蛭川村辻屋橋〜高山村狸洞) 黒瀬街道 其の6 (坂折峠越え 福地村蔵橋〜中野方村権現神社) 黒瀬街道 其の7 (中野方村内と権現山) 黒瀬街道 其の8 (最終章、高山村木積沢狸洞から日比野村並松の飛騨街道分岐まで) 黒瀬街道 特別編 (久田見中盛西・野黒と小洞辻) |
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美濃一人>山名録2016>黒瀬街道(其の2) |
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