三等三角点祖父川

上河和〜水成・祖父川の古道探し5 関市富之保 2020年12月10日(木)
     地形図「美濃」

上河和〜水成・祖父川の古道探し2」で市境尾根から上河和への道跡を探し忘れた。今回は中電標示板の後にあった道跡の確認と市境尾根から上河和側の道跡を確認したい。
(注:上記ページの地図に記した市境尾根上の峠の位置は間違っていた。)

下山は53番からとし、時間があれば祖父川(長洞)〜保木脇(杏谷)の峠を見に行こう。


《時間》

P 09:55
  ↓
三角点祖父川 10:50
  ↓
境界尾根出合 11:15〜11:30
  ↓
峠 12:40
  ↓
P 13:05
 

富之保字祖父川長洞の地図

《長洞林道から52番・51番巡視路》

長洞林道の入口付近に駐車しようと思っていたが、伐採作業中で轍を見ると何所に置いても邪魔になる。先に進むと木材集積所があるがとても置けない。その先の空き地に車を置いた。

下山予定の長洞林道西の斜面は灌木のヤブで急斜面、とても無理だ。

木材集積所 長洞林道入口
木材集積所 長洞林道入口

林道にはキャタピラー痕があり、少し開けた所に中電の標示板があった。「52・53」とあり、この奥に53番への巡視路があることになり心強い。最初は尾根をジグザグに登り、その内真っすぐに鞍部を目指すようになった。巡視路はよく考えてあると感心。

やがて広い鞍部に着き、左折して53番。これを過ぎると尾根は岩でふさがり、巡視路は迂回している。何だか記憶に有ると思ったら、逆行だけど2度目だった。そして、三等三角点祖父川を再見。

境界尾根 三等三角点祖父川
地形図に表記のある境界尾根の岩 三等三角点祖父川

北進して「51・52」の標示板の後の道跡を100歩を目処に下る。80歩でヤブの中に消えたが、前方に見覚えのある岩尾根があり、八滝林道から上った時に横切った踏み跡につながると確信した。

中電標示板 道跡
中電標示板 道跡(谷側から見る)

《2つの尾根をつなぐ古道》

道跡の続きを探すと、尾根の反対側に道跡があり、これを行くと市境尾根に乗った。市境尾根から続きを探すと薄い道跡があったが、50mほどで落ち葉に埋もれた。
市境尾根の峠 上河和へ向かう道跡
市境尾根の峠 上河和へ向かう道跡

《市境尾根》

峠で休憩後、市境尾根を南下。7分で岩のコブ、10分で左へ、10分でコブ。ここまでは良かったがコブが2つ続いた個所で時計を見忘れた。

しばらくすると太陽に向かって左右同角度に尾根が分岐した。時は12時、南中。この位置を上の地図のA地点と思い込み、右に進んだ。すると左下に林道が見え、2・3年前の切株もある。鞍部になると標示板。片方は割れているが「54→」?
この時、気が付いた。さっきの尾根の分岐が53番への分岐点(B地点)だったと。

くくり罠の許可証 標示板
くくり罠の許可証 標示板「54へ」

すぐ下に林道が見え、53番へは一旦林道に下り、そして林道から上がるようだ。まだ余裕があるので祖父川〜保木脇の峠を見に行くことにして54番へ向かった。

すると誰かが呼ぶ声が聞こえて振り返ったが誰もいない。行きかけると又声がする。振り返ると杏谷側のヤブからオレンジ色のベストを着た人が出てきた。

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「こんな所に入ったらイカン。ワナが仕掛けてある。」と早速のお叱り。この状況は最悪、闖入者は兎に角謝り、相手を怒らせない。先輩が曰く「下げた頭を叩く奴はいない。」と
「犬を放して猟をやる事もある。」「夏に来ればいい。」下げた頭をちょっと小突かれた感じ。
「ワナが有るから気を付けて、ワナの外し方を知てるか?」と、少し気分が直ったようだ。
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蝶ネジを緩めて外すそうだ。ついでに峠の名前を聞くと「何とか洞とか言ったかな。」
もはや地元の人でも思い出せないくらいの存在なのだろう。

54番からの市境尾根は難しかったが55番への標示板のお陰で尾根に乗れた。下り切るとお地蔵さんが居られ、「天明五巳年、祖父川邑」と読み取れた。

54番から瓢ヶ岳 峠の地蔵菩薩
54番から瓢ヶ岳 峠の地蔵さま

《峠道跡》

保木脇側は杏谷林道まで続いていそうだが、祖父川側は30mくらいで草むらに没した。ドロドロの沢を林道に下り、平成〜祖父川林道に出合い、車に戻った。
帰ったら、くくり罠の外し方を調べよう。上河和〜富之保の古道探し終了。


上河和〜水成・上河和〜祖父川の古道探し
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