三等三角点祖父川

上河和〜水成・祖父川の古道探し2 関市富之保 2020年9月14日(月) 
    地形図「美濃」

2020年5月28日、美濃市上河和から入山し、市境尾根の手前600mくらいまでを確認した。今回は関市富之保祖父川の八滝林道終点から入山して、この古道をつなげたい。

《時間》

林道終点 09:45
  ↓
引き返す 10:50くらい
  ↓
三角点祖父川 11:15
  ↓
52番鉄塔 11:35〜11:45
  ↓
林道終点 12:15
古い地形図
上の地図は1/5万図 「上有知」
(明治42年測量 大正元年発行)を使用しました。


三角点祖父川の地図


八滝(やたき)林道》

巡視路で52番鉄塔に登り三角点祖父川を通過しようと思っていたが、中電の標示板がない。帰宅後、「山歩記さん」の記録を読み返すと「ない」と書いてあった。

林道終点から進むといきなり背丈を越す草むら。多少涼しいとは言え、草むらは思いっきり気持ち悪い。

林道終点 草むら
林道終点 草むら

《尾根まで》

道跡は左岸にあるようで、ピンクのテープも疎らにあるが倒木と山抜けで壊滅状態。谷に落ちないようにするので手一杯、ダブルストックが邪魔になる。

谷がふさがると右岸にピンクのテープが見えたが、2本でなくなった。兎に角直登。苔むした岩に倒木、30mくらいの高さに尾根が近づくと薄い踏み跡に出合った。左は岩尾根で終わり、右はヤブに没した。

さて、尾根に乗ったが現在地は不明。三角点が目的ではないので、古道探しは当然右折。

尾根まで後少し 横切った踏み跡
尾根まで後少し 横切った踏み跡

《尾根で古道探し》

すぐに中電の標示板があり、その後の斜面(東側)にジグザクの廃道があった。これはさっき尾根の下で出合った踏み跡の右側につながっているのだろう。

更に進むと左から尾根が迫ってきたが、道はこの尾根に乗ることはなく、ほぼ水平に進んでいる。ここで気が付いた、この尾根が市境だ。10mほど登る支尾根上に踏み跡はなかった。尾根にはコンクリート杭があり、やっぱり市境だ。しかし、切り開きは広いが踏み跡はなく、道の形もない。

市境尾根はとても道には見えず、登て来た尾根道に引き返した。

中電標示板 市境尾根に登るルート
中電標示板(左51・右52) 市境尾根に登るルート、道はない。

《三角点から52番鉄塔へ》

コブを登り始めると、急にクモの巣が出た来た。こんな所を通ったか? 不安になったが、それもそのはず尾根の出合を通り過ぎていた。そして、道の真ん中に三等三角点祖父川があった。これで絶対位置が確認できて一安心。

更に南へ進むと、52番の巡視路が右手に下っている????
直進すると岩のガケ。少し戻って東側のガケを下り、尾根道を行くと巡視路が合流した。やっと52番鉄塔。展望は全くないが、ここで休憩とする。

三等三角点祖父川 中電標示板
三等三角点祖父川 標示板

《下山》

下山は思案して、鉄塔北50mのコブから林道のカーブの所にあったえん堤を目指すことにした。コンパスを50度にセットしてヤブに突っ込んだ。ヤブの中にテープが引っ張ってあり持山の境界を調べたようだ。

その内に、切り開きが出てきたがえん堤の手前ではヤブになり、しゃにむに下り林道に下りた。

下降点 ヤブの中のテープ
下降点 ヤブの中のテープ

《調査結果》

上の地図にある古道は確認できなかった。とすれば、上河和からの道は何所につながっているのか?
上河和〜水成の古道も八滝林道終点から探しに行こうと思っていたが、道跡が皆無なので計画をねり直さなければならなくなった。

2時間半しか歩いてないのに、両足の太もも・ふくらはぎ、おまけに足の指までつった。こんなハードな所はもうゴメンだ。

追記(2020/9/16)三等三角点祖父川の「点の記」から
設置・更新年 所在 ルート 歩道状況
明治38年 富之保村字祖父川長洞 八滝側からと思われる 祖父川北端から八丁で峠
峠から南行三丁
平成2年 富之保字祖父川八滝 長洞林道から 小径
平成7年 富之保字祖父川八滝 長洞林道から 小径
平成8年 富之保字祖父川八滝 八滝林道から 中部電力作業道
平成9年 富之保字祖父川八滝 長洞林道から 小径
平成21年 富之保字祖父川八滝 八滝林道から 小径
平成9年に長洞林道からに変更になったのは中部電力作業道が流された為か。平成21年には八滝林道終点からの小径に変更。(平成7年の更新はGPS測量に伴い)


上河和〜水成・上河和〜祖父川の古道探し
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