峠道(神渕牛ヶ洞/川浦納古口の峠を確定) 川辺町 2025年3月7日(金) 2025/2/25の続き 地形図の破線の峠(NTT中継所跡地付近)に峠道の痕跡はなかった。より標高の低い鞍部に峠道を探しに出掛けた。結果は古い地形図を元に予想したルートとは違っていた。 |
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《時間》 P 09:15 ↓ 管理道路出合 09:55 ↓ 峠 10:10 ↓ 林道終点 10:25 ↓ 道標 10:35 ↓ 林道終点 10:50〜11:00 ↓ 峠 11:45 ↓ P 12:10 |
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《NTT管理道路出合まで》 県道97号線のヘアピンカーブの所から入山すると保安林の看板と何かの石積みがある。 左山で道は続き、しばらくすると登る道とトラバース道に分岐し、登る方へ入った。 |
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石積み(石仏があったのか) | 明確な道 |
登って行くと黒い石が谷を埋めている。もしやと思い斜面を登ると坑口があり、10m程上にも坑口。これに覆いかぶさる大岩に沿って登るとまた坑口があった。 |
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坑口1 | 坑口2(すぐに分岐している) |
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こんな尾根に用はないと斜面を下り道を探すと、今度は深さ5mくらいの縦坑があり、その中に坑口が上下2段になっていた。 道跡はなく黒い石の詰まった谷を横切り、道の分岐まで戻った。 |
大岩上部の坑口3 | |
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縦坑(写真では分からないが深い) | 縦坑の中の坑口 |
分岐からトラバース道に入った。盛土の個所をピンクテープに導かれ進むと沢を1つ横切り、次の沢を登ってはっきりした道に出合った。この道は管理道路に出合い、反対側は続いているようなので帰りに歩いてみようと思った。 |
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残土で谷を埋めた個所 | 明確な道と管理道路(右) |
《峠付近》 管理道路を登りお目当ての鞍部に着いた。間の悪いことにくくり罠の許可証が下がっている。足元に注意して辺りを探すと「川辺町」の境界標があり、小さい茶碗が2個転がっている。地蔵さまがいらしたのか。そして倒木の詰まった掘れ道があった。 |
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川辺町の境界標 | 茶碗 |
《峠道、林道終点まで》 |
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峠道はすぐに左山になり、谷の反対側にある大岩に向かっている。この大岩は乗り越えるようで登りになった。大岩を過ぎると下りになり、これは「三坂」の坂の1つ。 尾根状の個所を通り左手の沢に下る。すぐに登りになり支尾根を横切る。これも「三坂」の坂の1つ。 谷底が見えるようになり林道終点に降り立った。 全般に道跡は薄かったが、まさか帰路で迷うとは思いもしなかった。 |
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谷底近くの道跡 | 三坂林道終点 |
《三坂林道》 |
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林道を下って行くと、右岸に峠道が続いている。 さて、この林道がどの分岐点に出るのかワクワクしながら先に進むと、牛ヶ洞集落から入った1つ目の分岐だった。 |
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左が林道、右が峠道 | |
前回は見落としていたが、橋のたもとには石柱が2本。一本は読めなかったが、左の石碑は「左山ミち、右川浦方」と読めた。 これですべて解決。地形図は間違っている。きっと古い地形図の谷の分岐の間違いを継承した為に全く違う徒歩道が描かれたのだろう。 |
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林道の分岐 | 石柱 |
林道終点まで戻り休憩にした。 《峠道の戻り、道迷い》 道跡を戻ったつもりが上図の「尾根を横切る」ところに側面から出合った。一抹の不安を感じながら先に進むと道跡が見付からない。 前方に大岩が見え、往路で越えた大岩だろうと沢状の所を登り鞍部に出た。この時点で完全にパニック。大岩を越えるなら左折。何か分からず右手のコブに登った。 (帰宅後、考えればこれはP492だったかも) もう何が何だか。兎に角、下るとさっき通ったところ。 山で道に迷うと元の場所に戻るという「伝説」は本当なんだと感心して気持ちを落ち着かせた。 今度は大岩の下を通過する。すると前方に鞍部が見える。これが峠でなかったら完全にアウト。 急斜面を横歩きしてやっと峠に出た。正規の道の3〜5m上を歩いていたようだ。 |
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《管理道路からPへ》 緊張したせいか、足に違和感。 管理道路から右図の茶色の矢印の道に入った。これは全く高低差のない道。でも30mが限界だった。 (この道のページへ) そしてピンクテープに導かれ沢を下るが何か変。ピンクテープは道案内ではなく、地籍調査の杭の見出しの為に付いている。 |
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違和感を感じながら下ると尾根になった。間違っても駐車地点からそう遠くない所で県道に出合うだろうと下って行くと田んぼの跡があり、県道のガードレールが見え、車に戻れた。 《後記》 道跡があると油断してしまった。 最近、白内障が進行し、コントラストが悪くなっている。それ以前に視界がかすんでいる。メガネを掛けて歩けば良いけど、面倒だし、ヤブに取られたら・・・・・ 峠〜林道終点の間は往路が17分、帰路が48分。迷った時間は約30分。足がつる激痛は断続的に4時間以上続き、道迷いの代償は大きかった。 |
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