四等三角点樽之上 496.7m 郡上市八幡町 2023年11月15日(火) 五万図「金山」 現郡上市八幡町小那比下生屋と現関市上之保戸丁の峠道は下左図のように3ルートあった。 |
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所が、それも昭和35年発行まで。その後、昭和43・48年発行では”C”のみになり、昭和51年、平成1・14年発行では”A・C”が表記され、現在の地理院地図ではなくなっている。 郡境を挟んで2つの集落を繋ぐ峠道が3つもあるなんて、何て贅沢。 それで、下生屋〜峠B〜峠C〜三角点樽之上〜下生屋のルート(或いは逆回り・プランA)を予定した。 当日、上之保小那比トンネルの西詰の側道から灌木を分け、沢を覗くとヤブ・草むら・倒木だらけ。一番最初に地形図から消えた峠道が残っている訳がない。下見をせずに逆回りをしていたら大変だった。従ってプランAは諦めた。 (峠Aを絡めるルートは3時間を越える為、最初から却下。) |
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右手の奥に沢がある | 沢はヤブに埋もれている |
《時間》 P 09:45 ↓ 峠C 10:30 ↓ 三角点樽之上 11:00〜11:10 ↓ 峠C付近 11:35 ↓ P 12:05 |
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《峠Cへ》 予定を、下生屋〜三角点樽之上〜峠C〜下生屋(或いは逆回り・プランB)に変更した。林道の奥にも車を置けたが美濃東部農道沿いの空き地に車を置いた。 ソーラー発電所の為に整備された林道を行くと沢を渡る所に来た。ここから尾根の取り付きまで50m。新しい植林の中は草ボウボウ、踏み跡も見えず、獣も通っていないようで諦めた。これで周回は不可となり、峠Cから三角点樽之上までのピストンが決定した。 |
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ソーラー発電所 | 若い植林帯 |
廃林道に入ったがひどい。ここ何年も人が歩いた痕跡がない。萱やシダが茂った道跡を進むとようやく林道の終点まで来た。コンパスで谷の方位を確認すると、点の記のルートの谷は間伐の残材で埋まっている。 |
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廃林道 | 廃林道(左)と田んぼ跡 |
すぐ先に腐った丸木橋があり谷が分岐、方位を確認して右俣へ。棚田跡は気持ち悪く、なるべく畦道跡を探すが谷川沿いで崩れている。 ようやく最上段の田んぼ跡。そこから先10mほどヤブを分けたが無理。対岸(左岸)に渡ろうとしたが谷が深く諦め引き返した。 |
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腐った丸木橋 | 右岸の畦道跡 |
2段目まで下ると渡れそうな箇所があり、沢を渡り、辺りの枝を折った。ここからもヤブと苔むした間伐の残材が続いたが植林の中に踏み跡が見えるようになり峠Cに着いた。 |
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左岸の道跡 | 峠が見えた |
《三角点樽之上へ》 峠Cから戸丁側の峠道は右山で綺麗に残っている。郡界尾根を行くとすぐに471mの巻き道と思われる踏み跡があり、これを進んだが道跡は薄くなり尾根に乗り、ここに紙テープを付けた。 |
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戸丁側の峠道 (峠道ではなかった 2023/11/22追記) |
こんなゴミでも嬉しい |
アップダウンを繰り返し、行けども行けども標石がない。心配になってきた頃、少し高いコブが見え、ようやく四等三角点樽之上があった。これ程苦労した四等三角点は初めてだ。 倒れていた国土地理院の杭とテープの付いた棒を立て記念撮影。 |
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四等三角点樽之上 | 四等三角点樽之上 |
《下山》 巻き道のマーカーから入ったが最初から道跡が見えない。横歩きで頑張ったが、諦めて直に下ると峠下15m辺りに下りた。 沢を渡る個所は、畦道の最後の所になっていて正解だった。 《小那比鳥屋(市)林道》 帰路は大回りして小那比鳥屋林道を通った。峠には二つに折れたお地蔵さまと立派な上之保村の村界標があった。 注:生屋の奥の道。点の記には小那比鳥屋林道との記載があるが鳥屋市の間違いか? |
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峠のお地蔵さま | 上之保村村界標 |
《小那比下生屋/鳥屋市戸丁の峠道》 其の1:三角点樽之上と峠Cの下生屋側(このページ) 其の2:峠Bの戸丁側と峠Aの下生屋側 其の3:峠Aと峠Cの戸丁側(未) |
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美濃一人>山名録2023>四等三角点樽之上 |