四等三角点登倉

四等三角点登倉 364.8m 八百津町 2023年4月10日(月) 五万図「美濃加茂」

以前から農免農道沿いにある「妻の神・100m」の案内板が気になっていて、2023/2/27妻の神を見に行った。その時農免農道西側の谷左岸に道があることに気付いた。この道で八百津細目から大船権現への行けるかもしれないと予想した。
この谷沿いを丸山幹線12番鉄塔まで登り、その先は現地で考えることにした。

案内板 谷左岸の道
案内板(2023/2/27) 左岸の道(2023/2/27)

コース地図《時間》

P 09:20
  ↓
12番鉄塔 10:20
  ↓
尾根出合 11:00〜11:15
  ↓
三角点登倉 11:20
  ↓
(瓶割坂入口)
  ↓
P 12:10


《駐車場所》
この辺りで唯一車を置ける木野(こんの)橋西詰めには工事関係の車が3台止まっている。前回来た時も工事をしていて3月25日までと聞いていたので、今日まで待ったのに。
仕方なく瓶割坂に転進する為県道83号線を行くと、意外と近くに駐車できる場所があった。ここからならば荒川を渡る旧道まで近いと、予定通り大船権現の参道探しをすることにした。

《聞き取り》
木野から荒川に下るとおじさんが畑仕事をしていて、お話しが聞けた。

内容その一:
「この上の田んぼ跡から大船権現へ行こうと思っている」と言うと、向きが違うと言われた。
自分は山頂にある祠が本宮で、大船神社は里宮と認識していたが、地元の人にとって大船権現は大船神社を指すようだ。「世の降るにつれて遷宮し里宮神社となり・・・」現在地に遷座して600年、言われてみればもっともだ。

内容その二:
現八百津細目は江戸時代の細目村の本郷なので、細目=本郷とのこと。細目と黒瀬の境は国道418号とのこと。木野は細目集落の北端の字名だとか。

《参道探し》
荒川を渡ると道祖神の石碑があり、沢を渡ると妻の神神社がある。まずは入山の許しを請うた。

道祖神の石碑 妻の神神社
道祖神の石碑 妻の神神社(赤い鳥居なんだ)

しっかりした道を行き、農免農道を横切り左岸の道に入った。何と100m先の巾3m程のV字谷には流木が積み上がりとても進めず、ここで断念。でも、ここ以外に谷奥の田んぼに行く道はないはず。

旧道部分 V字谷
旧道部分 V字谷で行き止まり

仕方なく第2候補の尾根に転進。農免農道に戻り、尾根に上がった。(この尾根は11番鉄塔付近で巡視路に出合い、その先は2022/1/1に歩いている。)
尾根に踏み跡は全くなく、コシダと灌木のヤブ。この尾根は参道候補から外れた。

突然倒壊した小屋の屋根。かなり大きな鳥屋だったのだろう。ここから踏み跡があり、例のラミネートの立入禁止の看板。ごめんなさいと通して貰った。

コシダに灌木の尾根 鳥屋跡
コシダに灌木の尾根 鳥屋跡

《丸山幹線巡視路》
巡視路に出合い沢田の縁を歩く。巡視路は斜面を登り12番鉄塔に着いた。
田んぼ跡
12番鉄塔東側の支谷の田んぼ跡

12番から権現林道までは歩いているので13番の巡視路に入った。トラバース道と思っていたがドンドン下り、谷に下りた。谷芯に道跡はなく、時々見える木の階段の痕跡が頼りになる。

詳細図 本谷に出合うと広範囲に棚田が広がった。巡視路の続きは見付からず、取り敢えず本谷を渡ったが右岸にも道はなかった。

左岸に戻り、棚田跡を下って行くと13の標示板があった。右岸には倒れた標示板があり、道跡は靴巾くらいでそれも崩れている。

標示板 標示板
12・13の標示板 倒れた標示板

すぐに登る踏み跡があり、これに入ったが5mでなくなった。引き返し更に上流に進むと、さっき本谷を渡った所の田んぼ跡に来た。その上流は倒木で塞がり、気乗りがしない。

ここで考えた。一旦下った所に標示板があり、対岸を戻るのはおかしい。また、この谷を下った所で農免農道には戻れない。これで詰んだ。
戻るか? ヤブの尾根は嫌だし、立入禁止も気が引ける。急斜面の直登以外に道がない。

さっきの踏み跡から急斜面を四つん這いで登る。尾根に乗った時は動けず、そのまま休憩にした。現在位置は分からないが尾根上のコブのテッペン。鉄塔も三角点も見当たらない。

《下山》
尾根道を南下すると次のコブからは下りになり、前方に集落も見える。三角点を見落とした。登り返して三角点登倉に3回目のご挨拶。コシダの中の細道を下り農免農道に下りた。
木野橋は橋脚の補強工事をやっていた。

四等三角点登倉 木野橋
四等三角点登倉 木野橋

《瓶割坂》
チョット寄り道をして、細目から久田見に抜ける瓶割坂を見に行った。

常夜灯 瓶割坂入口
入口付近の常夜灯 瓶割坂入口

《参道は》
本郷からは木野の北で荒川を渡り、現在の農免農道の辺りを北上して、地理院地図にある丸山幹線の交点の破線路で山裾を横切り、赤薙川に沿って赤薙集落へ至り、赤薙から参道で大船権現へ登るコースが一番妥当かも。

《後記》
地図を作っていて気付いたが、本谷をもう少し上流へ行けば13番への巡視路に出合えただろう。大門の飛騨旧幹線と同じ目にあった。だから関電は嫌いだ。


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