城山

城山 350mくらい 三等三角点三ノ洞 413.7m
関市下之保 2023年1月10日(火) 五万図「美濃」「金山」

城山

大門から望む城山 戸丁から望む城山(2023/1/31)

NPO法人「日本平成村」のHPから大門地区の「城山祭り」が紹介されたブログにたどり着いた。地図を見ると尾根続きに三角点三ノ洞がある。そう言えばs-ngmさんのHPにあったことを思い出した。
HPを見てみると道の駅平成から周回で4時間弱とある。これは無理だと思うと同時に三ノ洞は行った事があると気付いた。2018/10/28に三ノ洞の分水尾根を周回していた。

s-ngmさんの記録を見ると寺洞の林道の終点に関電飛騨旧幹線の巡視路の標示板があるという。ならば、城山から三角点三之洞、そして寺洞を下れば3時間以内で回れる。これはいい。ただ、谷道の巡視路、まして関電では信用できない。エスケープルートとして寺洞と保洞谷の間の尾根を設定した。
また、細かい地形が読めるようにと「GISぎふ」の地図も用意した。
所が、予定のコースもエスケープルートもダメだった。


《時間》

P 09:35 ⇒ (厨子のある岩屋) ⇒ 城山 10:30 ⇒ 三角点三之洞 11:20〜11:30

⇒ 386番鉄塔 11:50 ⇒ 一回りして386番鉄塔 12:15 ⇒ 385番鉄塔 12:25 ⇒ P 13:10

《Pから城山》

白山神社の下から作業道に入り、車止めの広場に車を置いた。谷の奥を見ても関電の標示板がない。「これはまずい」と思うが明確な道が奥に続いている。
(この時点では点検はドローンになり、コストカットの為、この巡視路は放棄されたと考えた。でも痕跡くらいは残っているだろうと思っていた。) 

身支度をして作業道を下ると大えん堤の銘板に「寺洞砂防ダム」とあり、完成は2022年3月となっている。そして水準点を見て、白山神社に入山の許しを頂き、拝殿の脇から山道に入った。

水準点 白山神社
水準点 白山神社

参道は麓から見たままの急傾斜。途中に観音像の厨子があるというので、それらしい個所を探し回り、ようやく見付けた。(地区の方の迷惑になるといけないので場所は示さない。)

大きな岩屋に観音像が収納された厨子が安置されている。この観音像は祭りの日(7月第3か第4日曜)に里に下ろされ、彼岸過ぎに戻されるというから、今は中に安置されているということになる。

観音像の厨子 厨子のある岩屋
観音像の厨子 厨子のある岩屋

踏み跡のはっきりしない急斜面の参道を登り、祠のある山頂に着いた。祭神はやはり白山権現だろうか。祠の前には平たい石が山積みになっていた。

山頂の祠 平たい丸い石
山頂の祠 平たい丸い石(どんな謂れがあるのか)

《三角点三ノ洞へ》

尾根を西進するが倒木が多い。如何に効率よく倒木を越えるかを考える。そして385番鉄塔を通過。 更に西進、尾根に出合い左折、次の尾根の出合は右折。ここからヤブになった。前回平成に下った時は何の迷いもなかったがピンクの蛍光テープがあったからだろうか。
そして、2度目の三角点三ノ洞。

385番鉄塔 三等三角点三ノ洞
385番鉄塔(なぜ尾根芯にない?) 三等三角点三ノ洞

《下山》

三角点を後にして、登りで二つ目の尾根出合を過ぎ小さなコブに乗った。ここでコンパスを合わせて適当にヤブを下ると鞍部に関電の標示板があり、386の方へ行くとすぐに386番鉄塔。

鞍部にある標示板 386番鉄塔
鞍部にある標示板 386番鉄塔(これも尾根芯にない)

鉄塔から少し戻って沢に下ると386/385の標示板、更に下り本谷に出合うとここにも386/385の案内。そして谷道が綺麗についていて、これで車に戻れると安どした。

寺洞本谷の標示板 寺洞左岸の道
寺洞本谷の標示板 寺洞左岸の道

谷道を下ると少し先で385の巡視路が分岐。と、突然涸れ滝のガケ。4・5m下のテラスまでは下れそうだがその先が見えない。これは絶望的。10m程上に沢を横切る踏み跡があったので、戻ってこれに入った。この踏み跡も岩場で行き止まり。

兎に角エスケープルートの尾根に行かないと。岩場を高巻いて尾根に乗った。これが本当にエスケープルートの尾根になるかを確認する為に登ると386番鉄塔が見えた。

386番鉄塔
この尾根を下ったが、これも岩場で行き止まり。下を覗いても尾根の形が確認できない。絶望的

予定のルートもエスケープルートもダメ。となれば制限時間の3時間を越えるが385番から城山に戻る以外に道が無くなった。
←386番鉄塔

どうにか城山から下山したが、最後の作業道の登りは足がつりそうで辛かった。

家に帰り、車を降り、カギを開け、玄関に倒れ込んだ。


寺洞涸れ滝リベンジのページへ
寺洞右岸岩尾根リベンジのページへ
えん堤工事の作業道
えん堤工事の作業道→

《その他》

Googleマップで涸れ滝と尾根のガケの位置が明確に見えた。
Google マップ

下は今回の山歩きの参考にした「GISぎふ」の地図。
「GISぎふ」の地図


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