大山白山神社

大山白山神社(水戸野からの参道を歩く、下山から始まる登山) 白川町水戸野 
2020年4月29日(水) 地形図「金山」

古い地形図《大山白山神社の参道》

左5万図(『金山』 明治44年測量 大正元年発行)には水戸野上谷の右俣・左俣の間の尾根に大山白山神社への参道が描かれている。

前回(4月5日)水戸野に行った折、大山白山神社の祭礼があったようで、水戸野公民館前には礼服を着た人や白Yシャツに大山白山神社と染めた法被を着た人達が大勢いた。

それで急いでマスクをして、左の参道の話しを聞いてみると、「99%行けない」と言われた。

この参道は、s-ngmさんの言われる『トリプル4』(400mH 、4q、4時間)を越えている。それで集落からと神社からの2回に分けて歩こうと考えた。

時節柄、集落内を通過しづらいので今回は神社から。下りは1時間30分で行ける所までとし、登り返しで2時間、合計3時間30分を限度としよう。



《時間》

大山白山神社駐車場09:45→水戸野県道62号出合10:50→駐車場12:40

《下り》

17年前、雪が残る白山林道を恐々走ったが、今ではかなり上まで整備されている。

駐車場の隅っこに車を置き、一の鳥居の前で入山の許しを請い、トイレの裏のカーブの所から下った。

10mほど下ると何と立派な道があった。

白山林道
桧の落ち葉に埋もれてはいるがプラ杭があり、電光形に下って行く。何時の間にか杭はなくなるが、道の形ははっきりしている。倒木の迂回以外は道跡をトレースする。何と言っても数百年の間、水戸野の里人が踏んだ道だから歩きやすい位置に道は続いている。

境界標 ホイール
最後の杭。ここから東西に杭が分岐している。
御神領の境界か。
ホイールが掛けてあるが中間地点の意味だろうか。

そして、みどの観音橋の向こうに集落が見えると、ここから岩場の連続で踏み跡は薄くなり、河原に下りると岩ゴロで道は消えた。

大えん堤は左岸に踏み跡があり、みどの観音橋の橋脚の脇を通り、シシ除けのフェンスを抜けると舗装道路に出た。下って行くと舗装は終わり、私有地の中を抜け県道に出合った。

水戸野集落 みどの観音橋
水戸野集落 みどの観音橋

《水戸野集落内》

水戸野の地図古い地形図の参道は水戸野上谷の左俣に下っているので、公民館のある右岸に道は続いていると思っていた。もし、公民館の横の道から尾根に付こうとしたらダメだったかもしれない。

また、「99%行けない」と言われた意味が分かった。集落側から登り、どちらかの谷を渡り尾根に取り付いても尾根の末端の岩場を越えることは難しいとの意味合いだったのだろう。


《登り》

今回は登りと下りが逆なので結構きつい。そして、ようやく駐車場着。一の鳥居前でご挨拶をし、本殿には参拝しなかった。

《後記》


絶対1回では無理だと思っていたのに、意外と速くて驚いた。下りは67分、登りは98分、全行程2時間56分。標高差570m、距離1,9km×2=3.8km。(本殿、三角点には登っていない。)
今の自分がこんなに速く歩けるとは思いもしなかった。里人が工夫した道のお陰だろう。

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