小田沢

小田沢(4等三角点) 瑞浪市 2017年3月20日(月) 地形図「恵那」

前回は間伐作業中で入山できず、もう2ヶ月経ったので終わっているだろうと行ってみた。

地図


【登り】

常盤口駐車場09:20−峠10:00−三角点小田沢10:25

【下り】

三角点小田沢10:35−(話を聞いて)−常盤口駐車11:40


《峠へ》

駐車場から神徳川に沿った林道に入る。間伐された枝や丸太が積み上げられて、道は片付いている。所が林道終点の広場には軽トラが2台、チェーンソーのエンジン音も聞こえてくる。

現在作業をしているのは神徳三の洞左岸のようだ。道標に沿って進むと除伐された木々が道をふさいでいて、迂回した。

林道 間伐中の山
林道 間伐中の山


峠道に入ると左手の山は2次林で下山路が心配になった。そして、真砂土の崩れかけた道を進むと意外に早く峠に着いた。


《峠から三郷町側》

ここからが今日のメイン。道の痕跡を行くと約5分で林道跡の終点に出た。沢の合流点の木には、ずり落ちた道標があった。

峠道跡から廃林道終点を見る 道標
峠道跡から廃林道終点を見る 道標

沢の分岐に立つと、「そりゃ間違うわ」と納得。念の為、廃林道が崩壊している個所まで行き、3分岐する沢の右俣にある作業道跡に入った。

この辺りの地形は完全に頭に入っているので安心して進み、境界尾根で左折して3度目の4等三角点小田沢に着いた。

沢の分岐 右俣に沿った作業道の痕跡
沢の分岐(前回はここを右に行ってしまった) 右俣に沿った作業道の痕跡


《下山》

雑木林の中を下って行く。600mHの分岐は南西に下る尾根が地図よりも明確で、少々迷い2度目で下山尾根が確信できた。

この先の平坦地には間伐の跡があり、前回入山しなくて良かった。580mのコブは日向になっていて灌木のヤブ。急斜面を下り作業道に下りた。それにしても、この急斜面でチェンソーを使うとはプロてすごい。
鉄塔の下を通って舗装道路に出た。

隣の山(マキダチ)の皆伐地 作業道出合
隣の山(マキダチ)の皆伐地 作業道出合


《聴き取り》

庭先に40歳代のご主人とその母親と思しき人がいたので、峠の名前を聞いてみた。「危ないから行けないよ。」との返事で、二人とも全く知らないようだ。

次に、橋を渡った家の玄関でピンポ〜ン。3回押して、10回くらい「ごめんください」を連呼。呼び出しに答えたのではなくて、洗濯物を取り込みに出て来られたのは80代のおばあさん。(この場合、おじいさんの方がいいのだが・・・)

「何だったっけ、昔は通った。」
代わりにいろんな地名を教えて下さった。「ここはマルヤマ、川の向こうはササダイラ、丸裸の山はマキダチ」等々。釜戸財産区の話やら、農地改革の話、そしてやっと、「スギガホラを越えて行った」と。

洞の地形なら「スギガホラを通って行った」となるが、越えたとなると峠の頂上がスギガホラということになる。

大いに感謝して、車に戻り、下画像の鉄塔位置の確認の為、鶴里町柿野に向かった。

自宅から見る東南東方向
自宅から見る東南東方向(2017/03/10)


《雑感》

あのおばあさん曰く、「息子は60だけど、ほとんど(土地の)呼び名は知らない。」と。
毎年、何百いや何千という地名が日本から消えているのだろう。もったいない。


美濃一人山名録2017>4等三角点小田沢