高天良山 908.0m 下呂市金山町 2012年11月10日(土) 地形図「下呂」
908 |
【登り】
駐車地点08:20−若い植林地の最高点08:55
−山頂09:40−(三角点探し)−山頂10:25
【下り】
山頂10:50−御料局三角点11:45−車道出合12:30−駐車地点13:00
《高天良国有林の御料局三角点》
町田市の方から「高天良山山頂付近の御料局三角点を探してくれませんか」とメールを頂いた。
一度来られたが見つからず、その後調べられると、初期の点の記には「本点より北西に降りる約一丁の所に御料局三角点高天良山測站あり」となっているとのこと。
よ〜し、探してみよう。
《火打峠》
国道41号から福来に入り、登って行く。奥ノ田で赤く染まった岩のガケの下を通り、「岐阜棚田21選 福来棚田」の標柱を通り過ぎたが、このガケと棚田に苦しめられるとは思ってもみなかった。
そこから800m先のヘアピンカーブのテッペンに中電巡視路13番への入口と、その近くには国有林の境界標があり、ここに下ってくるものだと思った。しかし、やってしまった。
高天良国有林境界標 | 中電巡視路入口 |
火打峠から西には2本の作業道が出来、現在伐採・集材作業中。火打峠の石碑の回りは木材置き場になっていて、駐車は不可。仕方なく峠を通り過ぎ下呂町側の路肩に車を停めた。
《若い植林地テッペンまで》
峠付近の国有林界は草ボウボウ。それも次第に良くなり、9年前は植林されたばかりだった桧は5mほどに育っている。しかし、細尾根の上部では根付くものは少なく、背丈も低い。
ここからはコウヤマキ交じりの人工林の中を行く。
高天良国有林(左側) | 若い植林地の最高点 |
《山頂まで》
大きな切り株が幾つも出てくる。こういう切り株を見ると何時も思うのだが高社山の神代杉の切り株はどうなったのか。200年で朽ち果てるものだろうか。一度本気で探してみよう。
山頂直下の登りにかかる頃、右の谷の対岸に作業道が来ている。
まずは、この国有林界の境界標を確認しながら、また、右手の谷側も確認しながら登った。何れの境界標にも境界見出標があり、標準サイズの石標のみで、これぞという感じの大きめの石標はなく、山頂に着いた。
《探索》
山頂の南20mくらいにある尾根を下り、作業道(800mHくらい)に出合った。@ 次に国有林界から右手に見えた尾根を登ったが、すぐに国有林界に合流した。A これを下り、作業道から見てその間の尾根を登ったが山頂下で国有林界に出合った。B この三本の尾根は何れも急斜面のヤブで、とても御料局三角点の設置場所とは思えない。 また、作業道の谷側も確認したが、石柱は見えなかった。 |
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作業道終点 | 最後に登った尾根 |
《西の国有林界を下山》
神社跡を過ぎると、境界見出標がなくなり少し心細いが、よく見れば赤い頭のコンクリート標が続いてる。760mHの難しい辺りもクリア。頂いた資料では680m付近にも御料局三角点があるはずなので注意して行く。おー存在感のある大きめの石柱があった。
御料局三角点 | 設置場所 |
しかし、その場所は尾根上とは言え傾斜地で、僕の持っている設置場所のイメージとはかけ離れている。ナゼこんな場所に三角点。アッ、もしかしたら山頂北の国有林界にもあったのを見落としたのではないか。一つ一つをよく確認しなかったのが悔やまれるがもう遅い。
その下で尾根が分岐し、急な斜面を下ると送電線の下に出た。遠望が開け雪をまとった御嶽がまぶしい。
国有林界と点名峠洞 | 御嶽 |
更に下ると
引返し沢状の所を下ると棚田があり周りをグルリと石の猪囲、その上にフェンスが張ってありとても越えられない。左の草むらに入ったがぬかるみ、草に隠れた排水路、足を取られ靴はドロドロになり、別荘風の建物の庭に出た。
《車道歩き》
車道を歩くと、朝見た中電巡視路の入口と国有林界。何所で国有林界の見落としたのか。八十日目にあった境界見出標の先、皆伐地の辺りで右斜面を下る道があったのだろう。
じゃ、中電巡視路は?、13・14番の連絡路あったのか、などと考えながら火打峠に戻った。
《結果》
「山頂付近に御料局三角点は絶対になかった。」と断言できない。しかし、あるとすれば登山道の国有林界しかなので、登山者の目に触れてもおかしくない。やはり無いのだと自信を持とう。?????。
《その他》
前回、野多押峠からの尾根上にあった御料局の境界標は国有林の境界標ではなかった。すでに払い下げられたようだ。