小那比南部戸穴散歩 郡上市八幡町 2025年1月24日(金) 五万図「金山」 2022/3/21に行った三等三角点船山の北西300mにある石仏のある峠(船山杉山/小那比戸穴)を越えたい。 |
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《時間》 駐車地点から法面を登り、引き返して5分。 《県道法面の破線路》 県道63号線南部橋南詰の少し路肩が広くなった所に車を置いた。ストリートビューでは草ボウボウだった地理院地図の破線路が綺麗になっていて、これを登った。 折り返すと何か動物の骨があり、これを跨いで尾根に乗ったが茶畑には下りられず引き返した。 |
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法面の道 | 足が長いから鹿か |
《時間》 P 09:45 ↓ 林道終点 10:05 ↓ 杉山/戸穴の峠付近 10:40〜11:00 ↓ 戸穴/井戸ノ上の峠 11:40 ↓ (尾根を歩いて引き返し、井戸瀬橋を渡って) ↓ P 12:10 |
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![]() 集落内の茶畑 |
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《戸穴集落》 民家の前は敬遠し、茶畑の中を行く。この辺りは各家の墓所が茶畑の中に点在している。何所かの集落では各家の敷地内にお墓があったが、それに次ぐ不思議。 《戸穴林道》 戸別のお墓の横から林道に入った。カーブを2つ過ぎると尾根に向かって道があるが、これが法面の道の繋がっているのか。次第に谷底が近くなると沢田が続いていて終点まで来た。 |
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林道入口 | 沢田跡 |
《田んぼ跡から峠へ》 林道終点はボトルネックになっていて、その先はセオリー通り平地が広がり田んぼ跡が続いている。幸い田んぼの石積みは低く、苔むした倒木は時間を掛ければ通過できそうだ。 |
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林道終点のボトルネック | 田んぼ跡の倒木 |
谷の分岐を確認しながら進む。1つ目の分岐の付近には左手の山裾に道跡が30m程残っていた。3つ目の谷の分岐を過ぎると田んぼ跡はなくなるが、谷は狭くなり倒木が埋め尽くしている。倒木をくぐり跨ぎ高巻いて登って行く。 |
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道跡 | 倒木 |
4番目の分岐は危うく左俣に入りかけたが地図を確認して右手に進んだ。 左俣に比べればやさしいそうだが倒木は相変わらず。ようやく源頭部にかかると左手斜面に道が現れ、峠に着いた。 |
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峠道 | |
《峠付近》 峠のお地蔵さまは欠けた部分を含めれば90cmと大きい。銘は正徳二壬辰(1712年)とこの辺りで一番古い。 前回来た時はなかった林道が郡界尾根をかすめて伸びている。林道まで下りたが峠道は伐採した木々で埋まり、この先も期待できそうもなく船山側はあきらめた。 じゃ三角点船山までとも考えたが往復30分。倒木の為に足に負担が掛かっているだろうと、これもあきらめ、地蔵さまの前で休憩にした。 |
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峠のお地蔵さま | 峠道の林道出合 |
《戸穴/井戸ノ上の峠》 下りは谷をただ下ればいいだけなので流石に速い。林道から尾根に登る道の所まで来た。これを登れば県道の法面の道に出るはず。所が尾根のテッペンには石仏が、向こう側は下っている。峠だ。また東側には祠の裏側が見えている。 |
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峠の石仏(元文五庚申) | 祠の後ろ側 |
神社に登る道はなかった。祠の中は空で陶器のキツネが転がっいて「H27.2.7」とあり、10年前まではお祀りされていたようだ。県道法面の道はこの神社の参道だった。 |
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稲荷神社跡 | 祠の中 |
石仏の後の尾根には明確な道があり、時間もあるので歩いてみることにした。 すると尾根の真ん中にお墓が・・・ よく見ると「有縁無縁三界万霊等○○」とあり、供養碑だった。 回りには石仏や明らかに墓石が20基ばかり。 チョット異様な感じがする。 |
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更に進むと潰れた小屋があり、その奥へ行くと墓地の跡。 さっきの供養碑はこの墓地を改葬した後に残った墓石や石仏、その他諸々の供養の為の石碑だった。 供養碑には「昭和五年彼岸」「二ヶ組内にて死亡セル者・・・」とある。 (二ヶ組とは戸穴・井戸ノ上のことか) |
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潰れた小屋 | 墓地跡 |
尾根道を更に進むと鞍部の手前のコブに曰くありげな塚が有り、大きい石が1つ・小さい石が2つ立っている。 鞍部から先に道はなく引き返したが、墓地跡と供養碑を過ぎる時「ついてこないで」とお願いした。 峠から北へ下り、井戸瀬橋を渡り車に戻った。 |
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《後記・戸穴集落について》 旧道から見ると、小那比川をさかのぼり火打坂(郡界尾根)を越えて井戸ノ上に下る。戸穴は井戸ノ上からしか行けない陸の孤島のようだ。 地形から見れば戸穴橋の辺りで小那比川を渡るのが最短のはず。ならば戸穴集落の北にある石仏のある峠は何なのか。勿論、小那比川右岸の二つの集落の連絡路に違いないが、立派な石仏がある違和感。 古い地形図では井戸ノ上から井戸瀬辺りで小那比川を渡り、この峠を越えて船山杉山まで小径がある。この峠が船山杉山へのメインルートになるようだ。 |
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![]() この峠のお地蔵さまは通常施主の名がある左側に「戸穴村井戸ノ上村」と峠を挟んだ二ヶ村の名が記されている。これは珍しい。 |
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