鯉下峠西側の古道探し 美濃加茂市 2024年3月10日(日) 五万図「金山」 《山之上と川浦の境界》 |
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「歴史的行政区域データセットβ版」によれば山之上村(〜1956)と三和村(〜1954)との村界は右図の如く、下り谷と鯉下り川の間の尾根上になっている。 (Googleマップ・Yahooマップ共に同じ) とすれば、下り谷の奥の田んぼは山之上村の所有になる。 それで2024/2/27の青テープのルートを参考にして富士下から下り谷への道を図中の茶色線のように予想した。 |
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今日の予定は美濃加茂市/川辺町の境界にあると思われる道跡とこの茶色線の道跡を探そうと思った。所がこの大前提が帰宅後の崩れてしまった。 《三和富士山道の看板》 下画像は新しい遊歩道の入口に最近立てられた看板。右画像の赤の区域は保安林を示していて、「川浦字道還ヶ洞3918」と「川浦字下り谷2720」となっている。少なくとも下り谷右岸は川浦になるようだ。 よって上図の茶色線は何の意味もなかった。 |
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三輪富士山道の看板 | 三輪富士山道の看板(一部) |
《下見》 中川辺から車を走らせ、まずは鯉下峠。鹿塩側はヤブだが川浦側なら歩けそう。次は鯉下り川の大えん堤。えん堤を越すように階段が作ってあり、ここに下って来ても通せん坊はなさそうだ。 そして美濃加茂市広報令和5年6月号にあった「(遊歩道は)三和連絡所の駐車場をご利用ください」の記載に甘えて支所に車を置かせてもらった。 |
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鯉下峠の石仏 | 鯉下り川えん堤の階段 |
《時間》 三和連絡所 09:05 ↓ 美濃加茂/川辺の境界 10:00 ↓ ピンクテープ/青テープの出合 10:25 ↓ 鯉下り川源頭部(休憩) 10:50〜11:00 ↓ 三和連絡所 11:30 |
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大三和橋を渡り、川浦川右岸を歩き橋を渡る。左手の広い空き地は美濃加茂市GISでは墓地になっているが2.5万地形図(昭和60年修正測量)では桑畑になっている。その空き地横の道に入った。道はすぐに終わりヤブを分け尾根先端、三和連絡所裏の忠魂碑が見える所まで行けた。 |
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空き地横の道 | 三和連絡所の裏 |
地理院地図にある下り谷左岸の破線路を探そうと谷川を渡ったが、やはり道跡はないと確信できた。三和富士山道沿いにも田んぼの跡があり、遊歩道が谷を渡る個所から入山した。 |
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富士山北東尾根末端の岩尾根 | 遊歩道から入山 |
《山之上/鹿塩の境界出合》 谷の右岸には道跡らしい雰囲気がある。谷の分岐辺りまで来たが田んぼ跡は保水性が残っていてとても左岸に渡れない。田んぼ沿いはササがボウボウ。この時点で富士下へ向かう尾根道を探すのは諦めた。 |
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道跡? | 田んぼ跡 |
踏み跡は尾根に乗り、尾根道は綺麗に繋がっている。下り谷を右手に見て進むと突然のヤブ。竹に常緑樹、おまけにつる性の奴。2・3度跳ね返された。これを行く以外の選択肢は引き返しのみ。 |
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尾根道 | ヤブ |
兎に角、ヤブ薄い所を探す。足元は見えないが尾根巾は広く平なようだ。ようやくヤブのないコブが見えた。このコブで左折するし、一段下の広い平坦地に下りると日西洞調整池が見える。 と云う事は、ここは鯉下り川の源頭部で山之上/鹿塩(実際は川浦/鹿塩)の境界に出た。 |
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ヤブを抜けた先のコブ | 日西洞調整池 |
《境界の道跡探し》 下画像の当日持参した地図の一部。地理院地図では役に立たないので美濃加茂市GISを印刷した。 |
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このコブをキープすれば必ず県道に下りられる。さて境界は・・・・ 取り敢えず西は向かうと何だか踏み跡が見える。次のコブで左折すると踏み跡は明瞭になり、突然切り通し状の個所に下りた。間違いなく吹洞/下り谷の峠。 |
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北側にはピンクテープ、南側には青テープが続いている。青テープは峠から2・3m下で登りと下りに分岐した。 |
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北側から見た峠 | |
もう確定、これを登れば2024/2/27のピンクテープ/青テープの合流点。ヤブを分け進むと合流点に出会い、大興奮。ヤブはそれ程でもなく、前回は不安で怖気づいたようだ。 峠まで戻り吹洞へ下るとササヤブに追い返され、下り谷側は何とか田んぼ跡までと思ったが、やはりササヤブで進めなかった。 |
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青テープとピンクテープの合流点 | 下り谷側(谷間に富士山か) |
《鯉下り川》 鯉下り川源頭部のコブまで戻り東側の平坦地に下りた。コブの先端には大きな礫が混じる岩があった。さてこの平坦地の先のコブが鯉下峠への尾根になるのだろうが、もう元気がない。 |
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大きな礫が混じったウンコみたいな岩 | 平坦地の先が鯉下峠か? |
休憩後、支尾根を下るがガケで行き止まり。迂回して進むとまたガケ。諦めて谷に下りた。傾斜が緩くなるとササヤブ。今更、鯉下峠に転進はできない。となればササがトンネル状になった谷川を下る。 |
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谷川の巾に岐阜県の標柱 (谷川だけは岐阜県の管理なんだ) |
谷川を下る |
ササ原を抜けるとようやくえん堤が見え右岸を登る。銘板はえん堤の上面にあり、恐る恐る写真を撮ったが足が震えた。 堤高は9m、それは怖いはず。完成は2019年と割と新しい。それなのに道跡は皆無だった。 |
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鯉下り川2号堰堤(上流側) | 階段 |
県道を下って三和連絡所に戻った。 |
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