四等三角点山中 210.9m 川辺町鹿塩 2024年2月27日(火) | |
五万図「美濃加茂」「金山」 | |
「みのかもから山登り」さんの「健康の森・富士山6−3」の記録に、山之上町金谷の北端に「富士神社」の石柱があるとあった。現実には植林で見えないだろうが、カシミールで見ると富士山が見通せ、遥拝所だと推測した。 これを見るのに合わせて、前から気になっていた下地図の水色のルート(金谷・山中・吹洞から川浦に抜ける道)があるだろうと探しに行くことにした。 |
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しかし、こんな複雑な地形は読めない。でも美濃加茂市と川辺町の境界なので杭(or切開き)はあるだろうと期待した。 注:右図の山之上/鹿塩の峠以北のルートは休憩小屋出合から逆算した。 《時間》 P 09:15 ↓ 日吉神社(周辺古道探し)09:25 ↓ P 09:40 ↓ 山之上/鹿塩の峠 10:05 ↓ 休憩小屋 10:55〜11:05 ↓ 山之上/鹿塩の峠 11:25 ↓ 四等三角点山中 12:00 ↓ P 12:30 |
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《日吉神社周辺》 水神さまと地蔵座像の間に車を置いた。 ストリートビューで見ると擁壁の上は草ボウボウだったのに、綺麗に刈られていて石碑が見える。 擁壁の縁を登るとまずお地蔵さま。天保七年と施主の名前がある。 富士神社の石碑は金谷の方を向いている。方位角120度、石碑の前で少し右を向くと富士山が見えていたのかもしれない。 追記2024/4/1:この位置から富士山が見えるかどうか確認するのを忘れたが、みのかもから山登りさんが見えたと画像をUPされた。 綺麗に刈り込まれた道を行くと日吉神社の石の階段の下に出た。まずは詣で、道跡探し。 法面の上に凹だ個所があり進むが当然ヤブ。諦めて引き返すと道跡が分岐。その道は石の階段の下に出た。 昔は右図の茶色破線の様な道があったと思われる。道路改修でなくなってしまったようだ。 |
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お地蔵さま | 左から熱田皇太神宮、馬頭観音、富士神社 |
日吉神社への道 | 日吉神社(この下に鉄製の階段がある) |
《美濃加茂市/川辺町境界の林道》 車に戻り、出発。金谷調整池の法面の角にお地蔵さまがあり、何か刻まれていないかと見たが風化していて分からなかった。そして境界林道に入ると90cmぐらいの馬頭観音。文字を読むと「右川うら・左とみか」とある。 予想は正しく、川浦の中心地日西洞へ通じる道があったと確信した。 |
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境界林道入口 | 馬頭観音 |
この道の両側には岐阜県の標識があり、37番鉄塔までに農水のマンホールが4つ。管理者は岐阜県なんだ。37番付近には山中に下る道と馬頭観音。こんな平たい所で馬が遭難したのか。 |
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農水のマンホール | 鉄塔と馬頭観音 |
そして、山之上/鹿塩の峠に着いた。 |
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山中最奥の民家 | 山中側から見る峠 |
《道跡探し》 峠の鹿塩側から取付いた。沢状のヤブを登ると尾根には綺麗に道があった。これなら行けそう。道が斜面を登ると尾根を跨ぐような感じ。この時点で現在地は不明。 尾根を行くべしと右折して進む。すぐに右手大岩の下にしめ縄が見え、下ってみると山神さまが2つ。しめ縄は新しく、銘は昭和四十四年、これは良い感じ。 |
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しめ縄 | 山神さま 帰宅後に気付いたが左下に「〇中組」の文字 |
所が尾根は下る一方で変、方位は南で変。尾根を跨ぐ所まで引き返し、ヤブっぽい道を進んだ。ヌタバがあり、その先にピンクテープ、尾根にもある。これにつられ尾根のピンクテープを追うと、青テープが合流。ピンクテープはここで終わった。 |
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ヌタバ | ピンクテープが終わり、青テープに |
青テープを追うとヤブ。10m程で広々とした道になり安心。すると青テープの来し方が気になり、戻ってみた。青テープは斜面を下り、すぐに濃密なヤブの中に続いていたが、これは進めないと引き返した。 |
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テープの合流点から100m程か、青テープが分岐した。尾根を行きたいが、道が明確な右に入った。コブを巻く感じで尾根に戻ったが青テープが下って来ない。 右図の方向に下ったのだろうか。 |
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美濃加茂市のGIS (地図のルートは休憩小屋から逆算) |
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青テープを追うと重機の音が聞こえ、えん堤工事でもやっているのか。そして何と休憩小屋の前に出た。 予定では鯉下峠の確認後、新しい遊歩道の谷かこの小屋を目標をしていたので・・・・・ 旧道は見付からなかったが結果はOK。 |
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駐車場縁にある橋(ここに出た) | 休憩小屋 |
《作業道から富士下林道》 休憩後、作業道を下ると今まで気付かなかったが谷には田んぼの跡があり、谷の東側には畦道があるようだ。富士下林道に出合い鹿塩へ。やはり谷の東側に道があり、これが旧参道になるのようだ。コブで分岐した青テープはこの道に下っているのだろう。 |
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作業道分岐 | 田んぼ跡を登る道 |
《四等三角点山中》 そして37番鉄塔。今日はほぼ林道歩きなので腎臓の負担も軽い。予定にはないが三角点山中を見に行こうと36番への巡視路に入った。 右山から尾根道になると笹原の中に綺麗な道、問題なく36番に着いた。 |
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巡視路 | 巡視路 |
さて。ササを切った道があったが下っているように見え却下。尾根上の草むらを抜けると道に出合い、これを行った。 石碑があり、沢を渡った。稜線に沢? 民家が近くに見え、振り返ると36番鉄塔はかなり見上げる位置にある。 また間違った。 |
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35番への巡視路 | 石碑と地蔵座像 |
急いで引き返し、出合ったのはやはり巡視路。頃合いを見て低いササヤブを登ると、やっと三角点山中に出会えた。 | |
四等三角点山中 | |
《金谷調整池の角の石仏》 巡視路から林道を戻り、舗装道路に出合い、車が見えた。目的地までは行けなかったが、近場でこんなに面白い場所があったとは、大いに楽しませてもらった。 しかも、おまけが付いて来た。 |
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朝は読めなかったお地蔵さまの文字がお日様の計らいで読めた。 「右太田、左○○川」 左の道の先に川の付く地名は思いつかない。ならば河川名か。 雄鶏川、飛騨川?? |
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お地蔵さま | |
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