七宗山島小屋・ヒゲスリ 七宗町 2021年4月22日(木) 地形図「金山」 ヒゲスリは、『七宗御留山境界絵図』に描かれた七宗高山七座の内のベニズラと特定する為、2008/3/9に建長寺林道から登っている。 また、2009/7/5には岩井谷林道から登っている。この時、岩井谷と本谷の分水尾根を歩き島小屋も見に行った。 2009/7/5の歩行時間を今回のコースに当てはめて計算すると3時間となり、この12年間でどれ程歩行速度が遅くなったか計算できる。 また、この日は右回りで歩いているが、ヒゲスリの直登300mHはかなりきつかった。島小屋は直登250mHなので今日は左回りにした。 |
|
《時間》 駐車場所 09:35 ↓ 島小屋 10:35 ↓ ヒゲスリ 11:45〜11:55 ↓ 岩井谷林道出合 12:30 ↓ 駐車場所 13:15 (休憩10分を引くと3時間30分) |
|
《岩井谷林道》 室兼から室兼林道に入り、岩井谷林道の分岐に車を置こうと思っていたが軽トラが置いてあり、とっさに判断した岩井谷林道に入ってしまった。 最初の橋を渡った所にジッチャンが2人いて、地元の方と思い、「この先の切り通しの所まで車を入れさせて下さい。」と言って通過した。所がすぐに落石がありバックで引き返したが、落石で埋まった山側に気を取られ、危うく谷に落ちかけた。 どうにか戻って沢の広くなった所に車を置いた。 仕度をして林道を行くと、さっきのジッチャンがいる。腕章には「自然?調査員」とある。七宗・八百津・白川辺りの植物の調査をしているという。 切り通しの尾根の先端から取り付いた。 |
|
バックで落ちかけたカーブの個所 | 切り通しの尾根の取り付き |
《図根点島小屋へ》 最初は道があったが、その内に踏み跡もなくなる。ギンリョウソウが出ていてヤブの時期はもう終わりだ。ヤブを分け、適当に登り島小屋に着いた。12年前は踏み跡はあったような。 |
|
中ノタワ | 臼越 |
境界標726の10mほど向こうに御料局三角点島小屋はあったが、この標石に境界標番号は振られていないようだ。早速ナイフで掘ってみるが、深く埋まり、また木の根もあって半分くらいしか見えなかった。 |
|
島小屋山頂風景 | 御料局三角点島小屋 |
《図根点ヒゲスリへ》 (島小屋から東へ行くとソラフサガリの岩場で行き止まる。2009/7/5のルート) 北へ下ると尾根が分岐。細い尾根を東進するとシャクナゲが満開、いい時期に来た。 |
|
シャクナゲ | ? |
岩尾根を行くとガケの遥か下に島小屋の造林詰所の屋根が見えた。境界標730は岩山、731・733と天然岩石標(天岩)が続く。 |
|
境界標730の岩山 | 境界標733天然岩石標 |
尾根が広くなると植林帯になり、登りきると図根点ヒゲスリ境界標737に到着。10m先には738がある。折角なので御料局三角点でお昼にした。 |
|
植林帯 | 御料局三角点ヒゲスリ |
《岩井谷に下る》 尾根道は続いているが境界標738で尾根を離れる。初めは平板状の斜面を斜めに下り、右山になり境界標739で尾根に乗る。「ウム〜なるほど。」 兎に角、急斜面。この支尾根にもシャクナゲの群生があり、気分がなごむ。しかし急斜面。 そして、岩井谷に下りた。 |
|
3段構えの標石の保護 | 河原の天然岩石標(林道から見る) |
橋を5回渡り、ようやく車に戻った。靴はそのままで室兼林道の出合いまで出て、やっと安心して靴ヒモを解いた。 《後記》 12年前、3時間だったコースを3時間30分掛かった。スピードは15%落ちたことになる。特記すべきは島小屋〜ヒゲスリ間が45分から70分になった。登り下りの差があるとはいえ、酷い現実だ。 《土塚拾四の位置を推測》 |
|
「七宗御留山の土塚拾四」のページで妄想し推測してみたが、実際に現地を歩くとイロイロと見えてくる。 上地図の土山のコブからDの間は岩混じりの細い尾根で境界の目印は全く必要ない。 Aは岩井谷を上ってきた時の目印になる。 Bは支尾根を離れ平板な斜面を斜めに登る起点になる。 Cは主稜から離れる位置の目印。 Dは尾根の分岐で小さなコブになっていている。 これ等を元に妄想で推測してみると、 土塚1(朴ノ木ザコ中尾)は「B」 土塚2(トヤマヘ栂ノ尾)は「C」 土塚3(六本マキ丸山)は現在の林班界でもある「境界標733」天然岩石標、土塚でなく石塚 土塚4(上シマコヤ峠)は「D」 これはシマコヤ峠の上と強引に解釈した。 |
|
美濃一人>山名録2021>七宗山島小屋・ヒゲスリ |