七宗御留山境界絵図の小峠探し 七宗町上麻生 2021年3月10日(水) 地形図「金山」 |
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前回(2021/2/20)は神渕側を探したので、今回は上麻生側を探す。 ただ室兼側の入口が分からない。入口の基本は神社だが、右のgooの地図を見ると神社よりも最奥の民家の辺りが有力だ。でもいまいち自信が持てない。 とは言え、集落内をウロウロするのも気がひける。 仕方ない。落合のお墓から入山して、山側から室兼に抜けよう。 |
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《時間》 駐車場所 09:30 ↓ 瀬戸川辺線52番鉄塔 10:45 ↓ 標高点395m付近 11:10〜11:20 ↓ 石碑 12:20 ↓ 駐車場所 13:00 |
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《行き》 路肩の広くなっている所に車を置いた。辺りに民家はないから問題ないだろう。町道を南へ行きカーブの先端から墓地に入った。所が尾根道がない。 100m程我慢してヤブを抜けると峠になっていて、石仏と「南○○・・」と書かれた石碑があった。と云うことは現在の車道よりも高い位置に道があったのだ。 |
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駐車場所 | 峠のお地蔵さま |
尾根に道はないが地籍調査の杭がある。その内に54番鉄塔が見えたが結構下にあり、巡視路を行くのは諦めて尾根を進む。 すぐに掘れ道が落合から登って来たが、何だか様子が違う。溝を堀り、その土を盛ったような感じ。そしてその溝に径1.2mくらい、深さ1.5mくらいの穴があり、土塁が切れた向こう側にも穴があった。初めて見たが、もしかするとイノシシ用のワナかもしれない。 |
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土塁 | 落とし穴 |
そして道に出合った。(この出合った道の事はすぐに忘れたようだ。) 右山でトラバースして尾根に出合うと、中電の標示板52・53があった。ここからも右山で進むと完璧な峠を横切った。 大穴と葛谷川へ下る道があるが、葛谷川へ下っても川が渡れないと思われる。これが古い地形図にあった道の出合になるようだ。 |
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52/53の標示板、後が登って来た道 | 峠から葛谷川へ下る道 |
そして、送電線の下を過ぎると巡視路は道を離れて階段となり、52番鉄塔に着いた。 |
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瀬戸川辺線 | 道と巡視路の分岐 |
51番への巡視路は尾根道。その内に道に出合い、懐かしい三角点上保木への分岐点に来た。ここから林道へ下り標高点395m付近まで行き、お昼にした。 《戻り》 林道を戻りながら、尾根を確認する。林道は古道の分岐以南はほぼ尾根にある。とすると一番高いところは三角点上保木へ続く支尾根を越すところになり、ここを「小峠」としよう。 また、室兼へ下る道はなかったと思うので往路を戻ることにした。ただし52番への巡視路には行かず道を下った。出合を過ぎると、行きでは気付かなかったが大穴の集落が見えた。 トラバース道に入ると見覚えのある土塁が尾根を下っている。この時思い出した、ここで道に出合ったと。そして尾根になると石碑が2つあった。 |
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茶紳の石碑 | 茶紳の石碑(道標) |
丸い茶紳の石碑の「左おあな(大穴)」はすぐに読めたが、右側は「右もち〇」としか読めない。しかし、もち○○という地名は近所にはない。 帰宅後、イロイロと思い巡らし、ようやく「もろが」と読め、「もろがね(4文字目は隠れている)」と彫られていると考えた。そして「もろがね」は室兼(むろがね)と理解した。 東へ下る道を行く。竹やぶの中の切れた電気柵を跨ぎ、フェンスをくぐると広場に出た。そして神社へ参り、町道に出て、車に戻った。 |
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集落出合 | 白髭神社 |
《室兼集落内の地図》 |
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《後記》 「小峠」は普通に考えれば、葛谷川と大穴とを結ぶ出合の位置とも思える。宮の前の住人のおばさんと話したが「神渕に抜ける道」すらご存じなかった。「小峠」を知る人はいないだろう。 |
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