戸中沢

戸中沢 恵那市串原 2019年11月21日(木) 地形図「明智」
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《今日の目的》

この前(2019/11/12)戸中沢の周回を目指したが一部尾根を間違って全行程の2割くらい分水尾根を外してしまった。今回、この部分を歩いてコンプリートを目指したい。

また、高根山西尾根に顕著な道があった。これが何所に下るかを確かめたい。

最初、地図を見ていると谷の流れから戸中に下ると考えたが地形が急峻過ぎる。ボーと眺めていると戸中沢分水尾根の鞍部(道が谷に下る地点)と松林の集落から谷に沿って描かれている破線の先の峠の標高がほぼ同じと気付いた。

ならば松林に向かって尾根の南斜面をトラバースする道かもしれないと思った。用途は木馬道?
いや違う。P743mの南側の巻き道で登る個所があった。また、広い道幅で明らかに杣道ではない。皆目見当がつかないが取りあえず見に行こう。

串原松林地内の地図
《時間》

P 09:40
  ↓
鞍部 10:20
  ↓
峠 10:45
  ↓
松林地内
11:00〜11:20
  ↓
金吾里林道出合
11:45
  ↓
P 12:05

《戸中沢の周回尾根》

前回・前々回と同じく浄水場の前に車を置いた。尾根に取り付くが電柱のステーに引っ掛かり危うく転げ落ちそうになった。

尾根の左は綺麗な植林、右は植林が混合林になっている。その内、植林し忘れたような雑木林になり、最後は何処も同じ、手入れされていない植林になった。しかし、境界杭の見いだしテープが続いていて、切り開きもある。

手入れされた植林 植林の無い尾根
手入れされた植林 植林の無い尾根

そして、問題を提起してくれたコブに立った。登って来た尾根はコブのテッペンから派生している。前回間違った尾根は、コブのテッペンを直進する尾根がヤブでふさがり、その地点から南に派生している。その間は10mくらい。何れにしても注意不足と云うことだ。


《道を行く》

鞍部から谷に下る。沢は入り組んでいて国土地理院が等高線を間違う訳だ。5分も歩くと沢を離れ、右山になり登り始めた。所々で10mくらいの高低差を感じるがほぼ平坦な道。

道 道
道は凹地の左の盛り上がり こんないい感じの所も

そして、峠になった。ここは三差路。
松林まで2時間以上掛かったら、この峠から林道に下ろうと思っていたが、その向きに道が下っている。松林に向かうと思われる方に下るが道は流されていてよく分からない。不安になる頃、えん堤が見えた。

峠 峠
来た方から峠を見る 峠から南へ下る道

峠 えん堤
峠から松林へ下る道 1つ目のえん堤

1つ目のえん堤は右側を行く。踏み跡は右岸にあり、2つ目のえん堤を下に見て、そこから小尾根の上に踏み跡があり、3つ目のえん堤の横を通る。
そして、尾根はフェンスと電気柵で行き止まり。仕方なく、耕作放棄された田んぼの一番上に下りた。

フェンスと電気柵 棚田跡
フェンスと電気柵 棚田跡


《松林集落にて》

民家の裏を通って、松林の車道に出合った。松林公民館で休憩しようと車道を行くと、おじいさん(80歳越え?)が畑仕事をしている。事情を話して道の由来を聞くと、
「草刈りの道だ。高根山の向こう側には馬つなぎ場があって広くなっている。」
峠から南へ下る道の由来を聞いてみると、田んぼに行く道とのこと。

大収穫を得て、丁寧にお礼を言い、公民館の前でお昼にした。

車道出合 バス停と松林公民館
車道出合 バス停と松林公民館


《松林〜田んぼ跡〜金吾里林道》

棚田跡を登り、えん堤の横を通り、峠からはじっちゃんが言った田んぼの跡を見に行った。峠を越すとすぐに棚田が始まった。一番下の棚田から先は道が不明確になった。行き詰って左岸を見ると丸木橋が見えて道が復活した。

この谷の奥に峠がある 丸木橋
この谷の奥に峠がある 丸木橋

金吾里林道が見えるとまた田んぼの跡があり、林道の南側にもだんだんがある。そして、少し遠いが林道を歩き車に戻った。

林道 中山神社方面
林道 中山神社方面


《後記 その1 馬つなぎ場)
高根山の地図
前回、林道〜山頂間に道はなかったと思う。(右地図参照)じっちゃんは高根山と言わず、何か別の地名を言ったような気がする。

馬つなぎ場は山頂の西になるのか。三角点は「字北松林」だが、Googleの地図を見るとP743以東は串原中沢になっていて越境してしまう。・・・・・よく分からない。


《後記 その2 破線のコース》

地図を作っていて気が付いたが金吾里林道南の田んぼ跡のあぜ道を下れば、地形図の破線路で戸中に下れたと思われる。残念。(2020/2/28戸中まで下った。)
また、林道出合の南にある田んぼ記号の場所をストリートビューで見るとやっぱり田んぼの跡だ。「金吾」さんがここらの田んぼを作り、林道の名前になったのだろうか。


《雑感》

集落をつなぐ峠道以外にも立派な道は残っているんだ。半月板を痛め、高い山や長時間歩く山は行けないが、これからはこの手の道も探して歩くことにしよう。


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