七宗御留山太郎治小屋 七宗町 2016年10月30日(日) 地形図「金山」 | |
注:新設林道のルート、歩いたルートは推測 |
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《太郎治小屋について》 2015年10月3日、太郎治小屋跡を探した時は尾根上の平坦な所を目標にした。しばらくして大きな勘違いに気が付いた。江戸時代、杣小屋を作るには近くに水場が不可欠。それで上図の場所を予想した。沢に近く、平坦な地形に見える。 「太郎治小屋」解説のページ 【時間】 柿ヶ野ゲート8:30−寒八林道分岐9:05−細洞林道入口9:20 −太郎治小屋跡周辺10:00〜10:30−カラス倉峠下境界標637番10:50 −峠11:05−(休憩後西へ10分)−工事中の林道に下りる11:45−ゲート13:15 《細洞林道へ》 ゲート前に駐車。このカギの番号さえ分かれば楽ができるが。無用の一般車両は我慢我慢。もう幾度も来ているのに今日初めて気付いたが、看板に「徒歩で通行する場合でも・・・・・」とある。 徒歩で入るのは認めているんだ。 細洞林道に入ると「くくりわなが仕掛けてあるから注意して」の表示。100m先で異様な気配。鹿がわなにかかっている。 (この時は元気だったが、帰りは目を閉じていた。帰宅後、設置者に電話をし、早く楽にしてやろうと思ったが電話に出られなかった。) 《新設林道から太郎治小屋跡》 前回と同じく尾根上の林道を行くと国有林界手前で行き止まり。5m下に新しい林道が通っていた。300m程戻って新しい林道を行く。さて境界標603番から国有林界を下ろうと思うが、林道開削時に伐採した木や枝が積み上がっていて中々下れない。 2回尻もちをついて、沢状の所を下ると境界標609番は谷の中にあった。平な方に行く。あった、削平地。辺りを見て回ると石を積んで平地にした所が5ヶ所、3〜4m×5〜10m。最上段(6段目)は切土で5m×20mくらい、親方の小屋があったのだろう。 更に、西の沢には堤があり、中央に底部が60cm、上部が1mくらいの水路が切ってある。これを板で塞げば立派な池になる。この沢と609番の沢との合流点付近はぬかるんでいるが、この辺りで用を足したのだろうか。 |
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境界標609番 |
石積み |
石積み |
削平地 |
堤 | 水路 |
《峠へ》 国有林界はすぐに新設林道と交差する。カラス倉峠下を通って、前回迂回して失敗した岩にぶつかった。これを登ると道は続いているがまた岩。迂回路はなく、馬は絶対通れない。 (但し、桟道が完備していたと考えられる。) そして、道は続いていて鞍部に到着。 おにぎりを食べながら考える。ここまで道が続いているならば、必ずカヨウ洞を通って飯高に抜ける道があるはず。 食後、道はすぐに見つかった。10分を限度に入ってみるが、大岩の下辺りは各所で抜けている。 |
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道をふさぐ岩 |
峠から御留山に向かう道 |
峠から西に向かう道 |
こんな奥に炭焼きの跡 |
《帰り道》 峠に戻って、帰路は開削中の林道を歩くことにした。谷は皆伐されているので工事の先端に行くのに大した苦労はなかった。 今日は休工日の日曜で良かった。後はテッコラテッコラ、ゲートに向かった。 |
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峠の風景 |
峠から見る谷と林道 |
峠 | 工事の先端部 |
《後記》 土塚九番「カラス倉峠」の名称は、便宜上この峠の呼び名から付けたのではないだろうか。国有林界の曲がり角の地形は絶対に峠には見えない。 また、飯高から御留山に道が続いていたならば、土塚は道沿いに設置した方が意味があるように思われる。よって、九番の土塚は境界標637番の位置にあったのかも知れない。 次回はベニ岩峠からシャレ山の西を迂回する道を探そう。でも崩落していて怖そうだ。 勝谷に下る道は気が付かなかったが、なかったと思う。勝谷西俣右岸のあの道は一定勾配からみて木馬道だろう。だから谷芯は桟道になっていて崩れたのかも。 「だろう」とか「かも知れない」とかばかりになってしまった。かなり寂しい。 |
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