黒岳

厚曽より見る黒岳 対岸の廃林道から見る黒岳
厚曽より見る黒岳(山頂部は見えない) 対岸の廃林道から見る黒岳

黒岳 794.7m  旧上之保村最高点 700mくらい 
下呂市金山町 2015年10月18日(日) 地形図「下呂

《日記》

介護している頃に右ヒザを痛めたが、最近はかなり良くなった。所が4・5日前、今度は左ヒザが痛くなった。土曜の晩、これでは歩けないと日曜の山歩きをあきらめた。

所が夜、トイレに起きて階段を下りると、全く痛みを感じない。真夜中、いそいそと地図を印刷して準備を始めた。


《予定》

4等三角点上会津黒岳には巡視路から登り、旧上之保村の最高点には左の地図にある林道で4等三角点上会津まで行き、そこから尾根通しで400mを歩くつもりだった。
多少のヤブでも短時間だから、歩けると思った。

でも、林道は崩壊していて、平成15年4月発行の『数値地図25000地図画像・飯田』に記載された林道の終点辺りまでしか入れなかった。
もしかしたら、林道は初めから無かったのかもしれない。

コース地図






【時間】

 《黒岳》

  林道入り口 8:55
      ↓
  22番鉄塔 9:15
      ↓
  山頂 10:30〜10:50
      ↓
  林道入り口 11:55


 《旧上之保小村最高点》

  林道入り口 11:55
      ↓
  林道崩壊地点 12:20
      ↓
  林道入り口 12:50

《黒岳》

巡視路の橋を渡る。電柱3本を束ねた橋だが、中間辺りには杉の幼木が育ち、電柱は腐っている。慎重に渡ると、その先の巡視路が見当たらない。踏み跡が交錯しているが、取り合えず高みを目指すと、鉄塔標示板があって一安心。

急な斜面を電光型に登り、22番着。展望は全くない。ここからは尾根の急登。桧の植林の中で黄色のプラ杭を追って登って行く。所々に気分転換の岩場が用意されているが、巻道はよく分からない。

600m辺りから尾根上にはコウヤマキが多くなる。21番鉄塔の尾根が合流すると、この1・2年の間に間伐が行われたようで切口が新しい。尾根にも間伐木が散乱していて歩き辛い。

巡視路の橋 22番鉄塔下の釘
巡視路の橋 22番鉄塔下のクギ

そして、8年ぶりの山頂。祠の跡は健在だった。
そこには、山名標でもない、何というのか、開いた口が塞がらない。名簿?があった。
山名標ですら問題視されているのに、グループ名と日付と10数人の名前だけ。
何なんダ””””””””””””

清掃活動をするぐらいなら、山にゴミは残さないでほしい。

山頂風景 山名標でも何でもないゴミ
山頂風景 山名標でも何でもないゴミ


《旧上之保村最高点》

林道の入口から倒木。でも、葉が青々としているのもあり、最近の台風のせいだろうか。倒木・倒木の繰り返し、路面は雨水に削られ、草がボウボウ。

谷の崩壊箇所の少し手前に保安林の表示板があり、平成15年とある。12年でこんなに荒れるものなのか。そして、前進不可。谷川の水で路面が流れた所には丸太で組んだ橋?、その先は岩がゴロゴロ。とても入る気にならず、退散。

帰路、23番鉄塔に上がり、巡視路で境界尾根を目指そうとも思ったが、地図を見てあきらめた。
でも、収穫はあった。黒岳の稜線が眺められたし、22・21番鉄塔も見通せた。

旧上之保村最高点の記録へ

林道入り口 崩壊個所
林道入り口 崩壊個所(木組み)

崩壊個所 22番・21番鉄塔
崩壊個所 22番・21番鉄塔

《上之保地区本郷》

本日3番目の目的の為、放生峠を越える。

『上之保村史誌』には場所が特定できる山で、山名が「集落名+山」でない山が1つだけある。3等三角点行合の山、山名は「タカナシ山」とされている。

『上之保村史誌』に記載されている全ての山名が信頼できるものかどうかを、この「タカナシ山」で検証することにした。(注:発行は昭和51年で追確認ができる年代だと思う。)

関市上之保地区本郷から3等三角点行合を見る
関市上之保地区本郷から3等三角点行合を見る

《調査結果》

平岩のおばあさん:高平(タカヒラ)
馬渡りのおばあさん:三角点(三角点の意味は知らず、形からだとか)
本郷のおじいさん:高、または三角点(形から)
本郷のおばあさん:高
本郷のおじさん1・2・3・4:知らない、名前なんかない
本郷のおじさん5(持ち山があるという):三角点

「三角点」が3人、「高」が2人、「高平」が1人。(重複回答あり)
中年の方は知らない人がほとんどで、年配の方から山名が聞けた。

結局、「タカナシ山」は確認でできず、山名は「三角点」と結論。


《雑感》

今日の目的の2番目は僕にとって残念、3番目は編さん者にとって残念な結果になった。


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