飛騨川右岸 金山町金山から望む三棟山
三棟山 629.6m 下呂市金山町 2012年6月4日 地形図「金山」
金山町内の国境を歩く(三棟山〜白川町界)へリンク
このページ内にある「佐見峠」は地名として存在せず、地図上の位置も無意味です。 (2016年12月19日追記) |
【時間】 P 08:55 ↓ 23番鉄塔 09:35 ↓ 引返し地点 09:55 ↓ 22番鉄塔 10:10 ↓ 21番鉄塔 10:30 ↓ 三棟山 10:45〜11:25 ↓ 佐見峠 11:40 ↓ 19番鉄塔 11:55 ↓ P 13:15 |
《今回の目的》
前回は三棟山以東の金山町内の国境を歩いているので、今回は飛騨川・三棟山間の国境を歩く。もちろん出発点は国境争論地の石碑からとなる。
ただ、残念な事に巡視路が国境と重複しているだろうから、ショートカットせずに尾根を忠実に歩こうと思う。また、時間が許せば前回間違った19番鉄塔・佐見峠間の国境を歩きたい。
(注:国境争論地を基点に分水界を国境と仮定したもので地籍図等で確認したものではありません)
《支尾根上の国境》
高山本線の線路脇、市道の待避所の隅に車を置いた。線路を渡り巡視路に入る。トンネルの入口を下に見て沢を渡り尾根に取り付く。特徴のない尾根を電光形に登るが、境界を示すような物が何も無い。しばらく登ると、神さまが祀られたいたのか石積みが残っている
高山本線 | 石積み |
巡視路は24番鉄塔に向かってトラバースするので、尾根を直登するが、踏み跡があるようなないような。そして尾根に出合った。ここは間違いなく国境だ。
《道間違い》
23番鉄塔で展望を楽しむと、赤白に塗装された鉄塔のテッペンの航空障害灯がナゼだか点滅している。針葉樹・広葉樹混交林のトンネルを抜けると植林になり、高低差も無く、どんどん進んで行く。
水晶山(七宗山の内) | 三棟山 | 国界尾根 |
気が付くとえらく高い峰が右手に見える。この付近で高い峰は本峰しかない。そういえば、ピンクのテープが付けてある場所があったけ。戻り10分、20分のロス。踏み跡の怪しい急な斜面を下ると鞍部になり巡視路に出合った。
尾根の中心を歩いたので、巡視路の分岐が目に入らなかったようだ。(この分岐には標示板はなかった)22番鉄塔からは北側にフェンスが始まった。
《林道出合から山頂》
林道出合では、フェンスは倒木で押し倒されている。林道を横切り、正面の法面を登ると右手に巡視路の階段が用意されていた。そして「山たまご」さんのページにあるフェンスが道をふさいでいる場所に来た。しかし、大きなほころびがあり、小錦は無理でも僕は十分に通れた。
林道出合 | フェンス |
21番鉄塔を過ぎると鞍部に下り、ここから巡視路はトラバースしている。当然尾根を登るが薄い踏み跡があり、ビニール紐も付いている。恐ろしげなトイレの前を通り、祠の前に出た。
《山頂にて》
珍しや、山頂には2人+1人が居られる。少しお話しをしていると一方が帰られるという、手ぶらで。え〜と思うと「地元です」との答え。ならばもっとお聞きしたい事があったのに。残念
ゆっくりお昼にし、お話しをしていると休憩時間が30分を越えている。急ぎはしないが佐見峠からの予定があるので下山する。
《佐見峠から19番鉄塔》
登山道の分岐から道標の佐見の方に入る。倒木があるがしっかりした道だ。そして佐見峠に着いた。この道がこの先どの辺りを通っているのか知りたいが・・・・・、機会があれば歩いてみよう。
さて佐見峠から19番鉄塔に向かって登って行く。広葉樹の疎林で何の問題もなく歩いて行ける。だが、境界標識の類は何もない。
佐身峠から佐見方向を見る | 19番鉄塔への尾根 |
《佐見への分岐からの巡視路》
巡視路で佐見への分岐まで戻り、登山道を行き20番鉄塔への巡視路に入った。所がひどい道。谷沿いの巡視路は踏み跡は薄く、倒木でふさがっている。これならば先日歩いた南の国界尾根の方がはるかに歩きやすい。
《下山》
20番鉄塔北の鞍部からは巡視路を下り、24番鉄塔経由で車に戻った。
《気付いた事》
私有地なのか入会地(百姓稼ぎ山)なのか、林道出合までにあった境界標識は22番鉄塔の東のコブにコンクリート製の杭が1本だけ。
境界の調停に大名が来たという割にはさみしい国境だった。
《付録》
次回は飛騨川と馬瀬川の分水界の国境を歩こうと下見に行った。らしい所に「飛騨古道跡」の表示板があったが、ネットの検索には掛からない。また、送電線の辺りを探したが、巡視路の標示板はなかった。
さて、さて。
飛騨川右岸より国境を見る この撮影位置から検証し境界を決めたという (「下呂ナビ 下呂市の観光マップ」より) |