三峰山

向良橋付近から望む三峰山
向良橋付近から望む三峰山(峰は2つしかない)

不動明王の山と三等三角点高富 岐阜市 2025年12月9日(火) 五万図「美濃

s-ngmさんが今年2月、太郎丸の北の峰に「三峰山」との山名を採取された。これは見るべし。
車道を挟んで近くに三等三角点高富があるが、ここまで行って訪れないのは不敬に当たる。

ただ、駐車場所から山道を歩き、車道の峠まで1h45m(休憩10m含む)掛かり、そこから車道歩きで20m。計2h05m。三角点高富まで行くには+1km、+40mで合計2時間45分。今の状態では過負荷。ならばピッチを上げ、峠まで1h30mならば三角点高富を見に行くことにしよう。

コース地図《時間》
P 10:00
  ↓
三峰山 10:50〜11:00
  ↓
(尾根間違い)15分ロス
  ↓
峠 11:45
  ↓
三等三角点高富 12:10
  ↓
P 12:50

《車道の峠付近》
岐阜女子大を右に見て、造成中の資材置場の看板を確認。これもストリートビューで見えた中電の標示板と、切通しの擁壁とガードレールの間の通路を確認。
標示板
西濃北岐阜線の標示板
車道出合
ここで車道に出合う予定
三角点高富への取り付き点を探すが良い箇所はなく、擁壁の端にある石仏の後ろくらいしかない。ついでに峠北側の団地の中へ行き、ストリートビューで見付からなかったNo65への巡視路の入口を探すと予想通りの所にあった。
峠の石仏
峠の石仏(如意輪観音?)
No65巡視路入口
No65巡視路入口

《大日不動明王遊歩道で山頂へ》
大学周辺の路肩には車を置ける場所があるがやはり登り口に車を置いた。
遊歩道の看板に導かれ木の板で作って階段を登り尾根の上へ。しばらく登ると曰く有り気な石碑があるが文字は読めない。
大日不動明王遊歩道の看板
大日不動明王遊歩道の看板
石碑
石碑
そして祠と霊神の石碑。祠の向きは真南で神さまの一般的な向き。
石碑
石碑
祠
手入れされていない遊歩道を進むとけつ岩の岩やチャートの露岩があり、樹間から展望が開けると御岳が見えた。
チャートの露岩
チャートの露岩
御岳
御岳
山県岩からの道が合流すると丸太や角材で作った階段が電光型に続いていた。
山県岩からの道
山県岩からの道
参道の階段
参道の階段
そして小屋があり、不動明王のおわす山頂に着いた。
小屋
小屋
不動明王
不動明王
北側には市境の踏み跡がある。石仏正面のベンチに座りおにぎりを食べていると不動さまの向きが南でないのに気が付いた。コンパスで測ると140度。山県岩からの道が合流してからの綺麗な道、石像の向き。
この不動明王は山県岩の”神さま”ではないのか。傍らの石碑の門は鳥居に似ている。
≫ここから考察

 《帰宅後》
地図を見ると麓の山県岩には熊野神社がある。調べてみると熊野神社十二権現の第十一殿の本地は不動明王。

この不動さまは山縣郡岩村の村社熊野神社の奥の院。最初の祠は山縣郡太郎丸村の神さまで真南を向いているのは必然があった。
石碑
《車道の峠へ》
休憩終わりはちょうど1時間。30分で車道に降りられれば十分三角点高富へ行けると不動さまにお別れ。こちら側にも小屋があり、尾根は意外なほどヤブっぽい。
西峰のコブは北側を巻き、尾根を下ると白い頭の杭や青色のテープが落ちていて踏み跡の感じ。ピッチを上げて下ると前方に鉄塔が見えたが、何と団地の中にある。
団地 (右画像はNo65から見た団地。これを右手方向から見た感じ。)
ここで最近仲間に加わったGPSを見ると一発回答。北西尾根を下っていた。てっきり尾根は一本だと思い込んでいて手痛い失敗。GPSを手に正規の南西尾根を下るが薄いヤブ。
そして時間を気にしながらようやくNo65鉄塔。
No65から南方向
No65から南方向
No65から北方向
No65から北方向
ゆっくり山名同定がしたいが兎に角急いで西進。ヤブの中にVHF/UHFのアンテナの残骸。北側の団地は当然共聴設備があるだろうから、これは団地が造成される前に住んでた人が使ってたものだろうか。
そして擁壁の上から下ると廃林道があり、これを横切りガードレールの端を目指し下り、車道に降りた。尾根間違いの為、急いだ割に当初の予定通りの1時間45分。「まぁ行くか」
テレビアンテナの残骸
テレビアンテナの残骸
車道出合
車道出合

《三等三角点高富》
車道出合から少し下って石仏の後ろから取り付いた。最初は雑木の疎林、その内支尾根上はヤブになり5mほど離れて登る。大岩を越すと尾根が見えるが残り2・30mは体が入らないくらいの激ヤブ。久しぶりの「登り急斜面の激ヤブ」で体力消耗。
尾根に上がり分岐から鞍部、登り返してコシダの茂みの中に三角点高富はあった。周りのコシダを引っこ抜き記念写真。
三等三角点高富
三等三角点高富
三等三角点高富
三等三角点高富

《車へ》
元の尾根に戻り鉄塔へ。巡視路を下って車道に出た。車道歩きは攣りそうな右足をかばいストックで補助。
靴を履き替えるとき左足の指が攣った。もうイヤな予感しかしない。


所がどうしたことか車中で足は元気。帰宅後も異状なし。なぜだろう?
今日は加圧タイツを履いていったが、これが効いたのか?
8年前に買って効果がなくタンスの肥しになっていたのだが?


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