岳山

岳山 599.0m 七宗町神淵 2021年11月4日(木) 地形図「金山

「岐阜県の山歩き」さんの2021年5月15日の岳山のページに八日市に下る道があると書いてあった。考えれば、上八日市からの参道が有って当たり前、探しに行こう。
ただし、上八日市地内の取り付きが分からないので、奥田〜上八日市の峠から入山することにした。

ルート地図

《時間》

P 09:40
  ↓
岳山山頂 10:45〜10:55
  ↓
標高点419m付近で引き返す 11:35
  ↓
P 12:10
奥田から見る岳山
奥田から見る岳山(2003/7/23)
《登り》

奥田〜上八日市の峠東側の広くなった路肩に車を置いた。峠の石仏にご挨拶をして、八日市側の消火栓の後の斜面に取り付いた。

峠の石仏 八日市側の消火栓
峠の石仏 八日市側の消火栓

急な斜面を登り、平坦になるとコシダに倒木、だが割と楽に歩ける。そして、第一関門の尾根の分岐(上の地図の小さなコブ)に来た。コブの上には期待した標高点419mに向かう踏み跡はなく、ガッカリ。

コブを下ると薄い巻き道が標高点419mに向かっていて、これを見落とさない様に枯れ枝で印を付けた。更に10mほど下ると北側の谷に下る明確な道があった。これが上八日市からの参道に間違いない。

ここからは道になった。所々に急な個所はあるが遊歩道並み。そして、祠のある広場に出た。祠の中には石の何かがあるように見えるが、よそ者が結界を犯す訳にもいかず、何が祀られているのか分からない。

祠の正面は方位115度、上八日市集落の南側が見えるので、この祠は上八日市のもだろう。

上八日市の祠 上八日市集落
上八日市の祠 上八日市集落

祠前から見る御嶽と乗鞍
祠の前から見る御嶽(右)と乗鞍

《岳山山頂》

その祠から尾根道を行くとすぐに山頂に着く。こちらの祠は、『続・ぎふ百山』によれば秋葉様と御すわ様の石仏が祀られていると書いてあるが、石仏というのは間違ているし、石像もおかしいし、石碑だろうか。よそ者は祠の扉を開けられない。

祠の正面は方位185度でほぼ真南。なので、奥田だけの神様と云う訳でもなさそうだ。前回(2003/7/27)の祠の写真と見比べると屋根と扉は交換されている。

山頂の祠 奥田の集落
山頂の祠 正面が南、左の谷が奥田

《下山》

小さなコブの所まで戻った。道を下るのは簡単だが、東に伸びる尾根は複雑で面白そう。ならば上八日市下のバス停付近の町道まで下り、同じルートを引き返して道の続きを確認しようと思った。

標高点419mを過ぎると尾根を見失った。と、ほぼ同時に下に林道が見える。そう言えばグーグルマップの航空写真に林道が写っていて、この尾根付近を通っているのを思い出した。
林道歩きで町道に下りても面白くないので引き返し、道を下る。

沢を下り、林道を横切り、谷川を渡り、林道に出合い右折、谷沿いに下ると上八日市の集落に入った。バス停を過ぎると、上之保辺りでよく見る西国三十三観音塔がここにもあった。

上八日市下のバス停 西国三十三観音塔
バス停 西国三十三観音塔(真ん中)

《八日市からの参道》

帰宅後、この道のことを調べると『続・ぎふ百山』にも書かれていた。また、明治36年の点の記には「神渕村字八日市ヨリ山下マデ二十町夫レヨリ参詣道約二十五町ヲ登リテ達ス又仝村奥田ヨリ・・・」ともあった。(作業は奥田から登ったようだ。)
おまけに自分の記録(2003/7/27、奥田から)にも「南西にも踏み跡がある」と書いてあった。


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