権現山

権現山南面 八百津で味屋・下吉田間の古道探し
       
2019年12月21日(土) 地形図「金山」
 
《古道》

2019年12月11日に歩いた、味屋から登倉を通る尾根道の続きを探してみようと思う。

権現林道と道との交点第一候補は参道入口の対面で、無ければ林道から直接標高点456mを目指すことにした。1:2500で印刷した地図に林道から下る地点をマーキングし、方位は160度とする。


《時間》

P 09:25
  ↓
道出合 09:50
  ↓
14番鉄塔 10:15
  ↓
13番鉄塔 10:40〜10:50
  ↓
道出合 11:20
  ↓
P 11:30



(右地図の薄い緑色の線が道)

《権現林道》

北山から権現林道に入って2.8kmの位置でネットにあった参道の登り口を確認。少し戻ってカーブの所に駐車。ここには「論出官行造林」の看板が立っている。

ここから道が下っているが、少し離れているような気がするのでパス。参道入口の対面に道はなく、急な斜面が続いた。予定した林道からの下降点に着くと思わせぶりにアルミ缶が枝に挿してあり、うっすらと踏み跡もあるような気がする。

官行造林の看板 踏み跡の入口
官行造林の看板 踏み跡の入口?


《道、下り》

踏み跡は全くなく、灌木のヤブを方位160度で下って行くとピンクのテープが4・5本あったがそれも途絶えた。と、突然道に出た。左は植林の中をトラバースする道、右は植林の縁にある。

下る方の右に進むと30m程で道が分岐した。この分岐には落ち葉に埋もれた鉄板があった。起こすと「中津川○林○」と読める。下から登ってくるとこの先に官行造林があることになり、道の先は車を置いた場所だと予想できた。
また、分岐する右の道は当然14番鉄塔に向かう尾根道だと判断して直進した。

中津川の看板 古道
中津川営林署?の看板 13番鉄塔に向かう道と思っていた

しばらく進むと左下に堤が見える。下りてみるとため池だ。尾根のすぐそばに池が有るという事は14番鉄塔に向かっていることになる。そうだとすると左へ分岐する道はなかったが??
そして、14番鉄塔に着いた。

ため池 ため池の地図
ため池 南の溜池はGooの地図にしか載っていない。


《14番〜13番の巡視路》

予定では、13番から14番へ向かうはずだったが仕方ない。2回目となると完全に安心できる。行き止まりに見えた個所は崩れていた。棚田に下りて田んぼの中を横断したが小さい沢で2回行止り、結局近道ではなかった。
そして小さい沢の左岸から尾根に乗り、13番鉄塔に着いた。

棚田跡 棚田跡
棚田跡 棚田跡


《道、登り》

休憩後、尾根道を登ると右に分岐する道があった。等高線の感じから北のため池に行く道だろう。この分岐から先で踏み跡が辿れなくなった。

倒木のせいで道を外したと思ったが、探しても踏み跡は見付からなかった。そしてコブのテッペンには石積みがあった。地籍調査のクイはなかったので境界標識ではなく、物好きな里人が積んだのだろう。

ヤブの中 石積み
ヤブの中 石積み

尾根を外さないように進み、標高点456mを越えた所で道に出合ったが、すぐ先が中津川の看板のある分岐だった。権現林道から下った出合を過ぎると植林になったが、トラバース道で道幅は狭い。尾根道と違い崩落が進んだのだろうと解釈した。

そして上の方が明るくなり、尾根を登ると車が待っていた。
時間も早く、中津川の看板のある右分岐の先を見に行こうと思ったが過負荷になると思い断念した。


《古道の検証》

13番鉄塔の北の分岐から先に踏み跡がなかったのは、分岐した道が本道で、ため池の横を通り、上の地図の「分岐A」とつながっているからかもしれない。(緑色の破線)

古い地形図ではそういう風にも見える。
(右図は古い地形図の破線を今の地形図に書き込んでみた。)

また、駐車地点と参道入口の間の古道は権現林道と重複していると思われる。


《感想》

実際に歩いてみないと何も分からないと実感した。


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