権現山

大久後から見る刈安権現山
大久後から見る刈安権現山


権現山(刈安権現山) 591m  四等三角点藤 600.6m  
  
            瑞浪市・恵那市 2019年1月6日(日) 地形図「恵那」 


《荻之島城址》

この権現山には武田勢に対する織田方の防御線の刈安城があったといわれている(異説あり)。また一説に、戦国時代に「荻之島城」なる城があり、「落城の折に城主の妻が峰づたいに奥権現(大湫町神田)に逃れ、尼となって戦死者の菩提を弔った。」という伝説もあるとか。

とすると、奥権現は今の三等三角点深山あたりか。深山までは無理でもせめて四等三角点藤まで尾根を歩こうと思った。しかし、ゴルフ場が尾根を削ってしまったので、行ける所まで行ってみよう。

其の2へ(四等三角点藤〜奥権現〜三等三角点深山)

刈安権現山の地図
《時間》

大久後駐車場 09:40
  ↓
刈安権現山 10:20
  ↓
四等三角点藤 11:30
  ↓
大久後駐車場 13:15


《刈安権現山山頂まで》

大久後駐車場から、お地蔵様でもないのに帽子とよどかけを着けた弘法様に挨拶をして、観音坂を登り、刈安神社の鳥居をくぐる。脇には霊神の碑と道祖神社の祠、登ると馬頭観音、続いて金毘羅神社・稲荷大明神の祠があり、よく手入れされた参道を登りきると刈安神社に着いた。

参道 刈安神社
参道 参集殿?は崩れそう

神社の裏は曲輪の跡か、平たい所が2段ある。最高点に着いたが2005年7月には有った廃棄された三角点の標石は見つからなかった。倒木の下になっているのか、撤去されたのか。

廃棄されて三角点 山頂風景
廃棄されて三角点(2005/7/31) 山頂風景


《四等三角点藤へ》

権現山山頂から西進すると瑞浪・恵那の市境と合流する。恵那市側には「市営造林境界」の標識があり桧林、瑞浪市側は雑木林になっている。しばらくすると「宇部興産開発(株)管理地」の看板があり、その先で電気柵が上がってきた。

電気柵に押されて谷に下ると、電線は谷で終わる。対岸に渡るが、谷を登るのは気が引けて少し下ったヤブの斜面を登った。尾根の上からゴルフ場は見えなかった。

「市営造林境界」の標識 「宇部興産開発(株)管理地」の看板
「市営造林境界」の標識 「宇部興産開発(株)管理地」の看板

次の谷に下ると、左岸に階段状の平地が幾段もあり、棚田の跡だ。ここでも登る方向ははばかられて少し下った棚田跡から斜面に取り付くと植林界の切り開きがあった。

棚田の跡 植林界の切開き
棚田の跡 植林界の切開き

尾根に乗り、取りあえず高い方に行くとゴルフ場の縁が見え、慌てて引き返した。少し戻り、北の方へ行くと四等三角点藤に出会えた。

ゴルフ場の縁 四等三角点藤
ゴルフ場の縁(一番奥) 四等三角点藤(後に航空標識があった)


《戻り》

往路をトレースすることは100%無理だとは思っていたが、すぐに迷った。尾根の出合にあった大岩を探すが見つからない。仕方なくゴルフ場の30mくらい下をトラバースして棚田跡の上段に出た。

ここからも往路のルートは皆目分からず適当に行き、谷に下ると電気柵が見えてようやく安心できた。神社まで戻ると、お昼を過ぎているのに手水鉢の氷は溶けていなかった。

電気柵 手水鉢
電気柵(ジグザクに張られている) 手水鉢


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