鳥屋市本郷から見る三角点(山名) | |
三等三角点行合(山名:三角点) 四等三角点樽之上 関市上之保鳥屋市 2018年4月10日(火) 地形図「金山」 《三角点という山名について》 山名収集に興味があったころ、『上之保村史誌』に「戸丁・山中・小笹の小集落をなす(ママ)中央部のタカナシ山」との記載があり、この「タカナシ山」は三等三角点行合の山と思われる。 それで2015年10月、馬渡り・本郷で山名を聞き取りしたところ「三角点」と言われる方が3名おられので、今回はあえてこれを採用した。 《周回コースについて》 行合の「点の記」を見ると山中・小笹間の峠からのルートが記載されているが、北東方向にも破線が書かれている。また、地形図には北600mに実線路の記載があり、Googleの航空写真で見ると墓地への道のようだ。 では、この墓地から行合に登り、点の記のコースで下山し、ついでに市境の樽之上に寄って、山中・戸丁間の峠に下るコースが見えてきた。 |
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【時間】 駐車場所 09:55 ↓ 墓地 10:05〜10:20 ↓ 三角点山頂 10:50〜11:00 ↓ 四等三角点樽之上 12:10 ↓ 駐車場所 13:25 |
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《駐車場所から墓地》 山中の集落内で駐車場所を探し、行ったり来たり。なかなかいい場所(人目につかない所)がない。仕方なく戸丁に抜ける狭い峠道に入ると、いい塩梅に広場があった。元は民家があったようだが、ここに駐車した。 人気のない集落から墓地への道に入った。谷の奥は現在の地図でも棚田になっているが、昭和の御代に植林したようだ。そして、墓地の手前で倒木の処理をしているおじさんがいた。 鳥屋市で入山前に人に会えば大抵「ダメ」と言われる。引き返す訳にもいかず「こんにちは!」。 「ここから三角点に登りたいのですが。」と言うと、厳格な入山資格の審査が始まった。 「大丈夫です。ここらは結構登ってます。」 携帯は持っているか。「待っていません。でもコンパスと地図を持ってます。」 などなど。最後に名前を聞かれて、資格審査は終了した。 あとは親切にいろいろ教えて下さり。「道はここだよ。気を付けて。」と言ってもらえた。 |
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墓地への道 | 墓地内の登り口 |
《三角点へ》 尾根上の掘れ道は倒木でふさがっている。すぐに右から道が合わさった。そんな道も何時しかなくなり雑木のヤブ尾根を登ると三角点山頂。かなり以前に白山方向の木々を伐ったようだ。 |
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三角点山頂 | 白山 |
《四等三角点樽之上へ》 西方向へ下ると、おじさんが言っていた畑の跡の平たい地形が出てくる。尾根が南向きになる辺りで道が尾根を横切っている。これが畑に通った道の跡だろう。 振り返ると「入山禁止 罰金50万円」のかなり古びた看板があった。「出山」なので許して貰おう。 |
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平たい尾根。ここから右に緩やかな斜面がある。 | 峠へ下る道 |
何所を下っているのかさっぱり分からないが道は続いている。分岐が2回。今考えると、最初の右分岐は山中の集落の奥に下るのだろう。次の分岐は左の狭い方に入ったが右は峠に出るのだろう。 下って行くと林道の分岐点に下りた。この林道がおじさんが言っていた「ガケで下りられない」林道のようだ。 舗装道路を200m進んで地道の林道を登り、舗装道路に出合い、100m西進した峠部分から尾根に取り付いた。すぐに雑木のヤブ尾根になり、市境尾根に乗ってもヤブっぽい。 |
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上の道路と下の道路をつなぐ林道 | 雑木のヤブ |
そして、ようやく出会った四等三角点樽之上は軽量標識で味気ない。ここで引き返して市境尾根の471mPを目指す。 |
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四等三角点樽之上 | 471mP南の岩場から三角点山頂(左) |
《471mPから下山》 最初の分岐で、右は南へ下る尾根に見えたので左に入った。所が2〜30m下ると明らかに間違っている。かと言って右は南へ下りそうでおかしい。 引返し右に入ると尾根が分岐した。ここで右か左か。より安全に見える右に入った。しばらく下ると正解のような感じ。そして樹間から車が見えた時はほっとした。(まあ、どっちに下っても集落なのだが。) |
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《峠の石仏》 山中と戸丁の峠の石仏はすごい。中央の石仏は如来像だが、脇侍まで彫られているものは始めて見た。八幡町の文化圏だとすると阿弥陀さまだろうか。 それにしても、津保川沿いには多くの石仏がある。それ程に難路だったのだろう。 |
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左は名号塔、右は地蔵菩薩 | 如来像 |
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