4等三角点倉洞 倉洞山(2等三角点笹洞)701.2m 4等三角点桐木平 関市上之保 2017年12月7日(木) 地形図「下呂」 |
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《倉洞山について》 『飛騨の山山〔ヤブ山編〕』(酒井昭市1989年発行)には「太平山(おおひらさん)」と紹介されている。しかし、2006年7月と翌年2月菅田笹洞坂樋(さこけ)での聞き取りでは大平という地名は確認できたが、山名は確認できなかった。 『上之保村史誌』には「倉洞山」と記載があるが、この山名も信用できなかった。しかし、当日倉洞の集落で2人の方から「倉洞山」と確認できたので、今回はこれを採用した。 また、同書で倉洞山南の峠を「脇谷峠」とされているが、倉洞では確認できなかった。 (年配の方だったが、峠の存在自体が理解できないようだった。) |
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【時間】 P09:15 ↓ かみのほ悠久の森(大橋立) 09:35 ↓ 4等三角点倉洞10:20 ↓ 倉洞山11:25〜11:40 ↓ ヤブ12:25〜数分 ↓ 4等三角点桐木平13:05 ↓ P13:50 |
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《倉洞林道から4等三角点倉洞》 集落の一番奥に車を置いて、倉洞林道を行く。何時だったか小橋立林道の分岐まで車で入ったがその先の倉洞林道は廃道に見えた。 軽トラでも躊躇するような道になり、終点に着いた。そこには「かみのほ悠久の森」の看板があり、6haの広さで永久に皆伐しないとある。 |
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林道入口の神さま(空っぽ) | かみのほ悠久の森 |
沢に沿った道に入ったが100mくらいで崩壊していた。(この先には滝があるそうだ。)少し戻り尾根に取り付いた。石ゴロでわりと歩きやすいと思っていると山抜けのあとだった。上部は大変。 尾根らしくなると薄い踏み跡あった。と言うことは林道終点手前の尾根に取付けば良かったと理解。その先もきつい。境界尾根に乗ったと思ったが、少し外れたコブの上だった。そして、4等三角点倉洞のコブ。また、ない。探すとテッペンの南側の少し下にあった。 |
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峠道は崩壊 | 4等三角点倉洞 |
《倉洞山へ》 この辺りから境界尾根が東に向きを変える所まで、金山側は植林で除伐された木々で歩きづらい。その先に岩尾根もあるが問題なく通過できた。自然林になり、三角点は山頂丘の北端、金山側にある。こんなヤブ山に3回も来た。 |
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除伐の跡 | 倉洞山山頂 |
《4等三角点桐木平へ》 山頂から峠の間は2回通っているのに、ほぼ記憶にない。10年で記憶から消えるほど特徴がなかったのだろう。この峠道は、金山側は消えていた。また上之保側も消えているだろう。 快調に進むとヤブっぽくなり、サビサビの有刺鉄線が出てきた。コブのテッペンに着いたが尾根は灌木でふさがった。その上に、ここは尾根の分岐点で要注意個所。 この有刺鉄線は獣よけではなく、人よけかもしれないがこれを越えて東へ下り境界尾根に復帰した。ただこの斜面は間伐木で思うように歩けなかった。 境界尾根に復帰して迂回した斜面を見上げると何だか明るい。後で気付いたがGoogleの航空写真で見られる植林された辺りだった。登り返せば全コースで唯一の展望があったかもしれない。 このヤブから先で現在位置の確認が出来なくなった。鞍部は2ヶ所あったが峠道は皆無だった。そして右手に支尾根が見え、ようやく現在位置が確認できた、その間20分。 4等三角点桐木平の標石は見えやすい所にあって一安心。これで絶対位置が分かった。 |
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有刺鉄線+入るな?のテープ | 4等三角点桐木平 |
《日洞林道》 境界尾根から離れ下って行く。最初の分岐はクリアー。ここで気付いたが市境のみにあると思っていた太いクイ(7cm角)はここにもあり、用途の違いはないのか。 Googleの航空写真では、地図の日洞林道の終点から先にも道があるように見える。それで少しでも上で林道に出合いたいと次の分岐は右尾根にした。 尾根の終わりは今にも落ちそうな丸太橋、林道と思ったところは灌木と苔むした丸太とぬかるみの連続。その上に段差がある。足を突っ込むと気持ち悪い。 (後で考えた:南向きで南側の峰は低く、日差しはある。田んぼの跡ではないか。) |
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林道跡ではなく、何かの平地 | 林道終点の丸木橋(林道側から見る) 段差が見られ、道には畳が敷いてある |
畳の道を歩き、やっとの思いで林道に出合った。こんなことなら最後の尾根の分岐を左に入れば林道の終点に下りられたものを。 薄暗い林道を下り、橋の向こうに車が見えた。今朝、雪で白かった橋の上は乾いていた。 《後記》 下山後、聴き取りに伺った折、入山に関して軽くお叱りを受けた。旧上之保村鳥屋市は鳥屋と号するだけあって山の所有者意識が強いのかも知れない。 |
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美濃一人>山名録2017>倉洞山 |
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