鳥屋峠

鳥屋峠 875mくらい 白川町上佐見有本 2016年4月25日(月) 地形図「加子母


《鳥屋峠について》

去る3月12日、東白川村越原曲坂から車で林道を走り、短い距離だが歩いて峠に達している。今日は白川町上佐見側から峠道を登り、鳥屋峠越えを完成させたい。

鳥屋峠道

【時間】

P12:40−橋12:55−尾根につく13:10−鳥屋峠13:20−P14:00


《峠道》

ため池が見える広い路肩に車を止めた。峠の話しを聞こうと30m程西にある民家を訪ねたが、テレビの音はすれど、誰も出て来られなかった。
車を置いた場所に戻ると、いい感じの道が植林の中に入っているのを発見、これを行くことにした。

食害防止柵の扉を開けて通る、もちろん厳重に縛りつけた。道の傍らには人頭大の石が山積みにされたものがいくつもある。
『美濃の峠』には「山道の掘削の際に掘り出されたものと思われる。」との記載がある。
(私見:掘れ道で雨水や人馬のために浮き出た石を取り除き、積んだものもあるだろう。)

鳥屋峠道の入り口 石積み
鳥屋峠道の入り口 石積み

しばらく進むと掘れ道が水路になっている。歩きにくい所は笹の中を行く。すると橋がある。正面の尾根にも踏み跡があるが、やはりこの橋を渡った。

水路になった掘れ道 橋
水路になった掘れ道

橋を渡り、左山になっても水路状態は続いている。橋から上の方がより深くくぼんでいる。そして谷が分岐する。右も左も同じような感じの分岐だが、倒木の少ない右俣に入ると沢と見間違うような掘れ道があった。

尾根をジグザグに登るようになると、峠道だと確認でき一安心。でも笹ヤブは深い。

谷の分岐 尾根道
谷の分岐 斜面を横切る道

やがて笹ヤブが薄くなると、峠が見通せるようになり、登り切れば1ヶ月半ぶりの馬頭観音さまが迎えてくださった。

峠が見える 馬頭観音さま
峠が見える 峠の馬頭観音

これでやっと鳥屋峠が越えられたと大満足で下山する。

登りでは気付かなかった馬頭観音さまがゲートの60m手前に居られた。登りでは石積みに紛れて見落としたようだ。銘は「明治27年1月7日」と読める。珍しく若い122歳の観音さまだ。また、明治を昭和に変えると同年同月生まれとなる。

食害防止柵のゲートをしっかり締めて、車に戻った。

峠道入り口付近の馬頭観音 食害防止柵のゲート
峠道入り口付近の馬頭観音 食害防止柵のゲート


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