不動山 587.7m 七宗町 2012年10月15日(月) 地形図「金山」
上記地図の留意点 1.玄道寺谷分岐付近から28番鉄塔間の星谷釜洞林道の位置は歩いてないので不正確 2.星谷林道と国有林界の交点(2ヶ所)は森林管理局の地図と地形図に齟齬がある為修正 3.釜ヶ岳の位置は森林管理局の地図では山頂丘南東端になっており修正。同地点標高は646.6m |
《きょうの予定》
星谷釜洞林道の国有林界付近に車を置き、玄道寺谷右岸の歩道(実際の歩道は尾根上にあった)を行き、不動山手前で右折して釜洞峠から釜ヶ岳山頂を見てピストン。
不動山に登り七宗町・下呂市金山町境の尾根を歩き、星谷林道から三角点六櫓屋を見て、中電巡視路で25番鉄塔を通り、星谷へ下り、車に戻るコースを予定した。
時間的に無理ならば、ショートカットも予定の内とした。しかし、まさか、想像した歩道が違っていたとは。
【時刻】
ゲート10:10−歩道取付き10:35−不動山南鞍部11:25−(ボク之山:黒色三角)12:10〜12:25
−不動山13:15−国有林界出合13:45−星谷林道出合14:00−ゲート14:30
《星谷釜洞林道》
袋坂峠旧道から星谷荘の前を通ると、25番鉄塔への巡視路には長いハシゴが設置されている。1kmも行かない内にゲートがあり、ゲート前に車を置いた。送電線の下を通って進むと、神淵財産区の標示板があり、ゲートは神淵財産区の入口だと知った。また、この林道は国有林内を通過していないようだ。
25番鉄塔への巡視路入口 | 星谷釜洞林道ゲート |
冷たい風が吹いていたが、突然ムッ〜とする暖かい空気を感じた。そこが七宗国有林界だった。
《不動山南鞍部まで》
星谷と玄道寺谷を分ける尾根の最先端から取り付いた(歩道入口202)。この尾根は1202・1201林班境で立ち木にはペンキのマーク、それに境界杭もある。ちなみに1201林班は分収林で周囲全てにペンキマークがされているようだ。
左は星谷、右は玄道寺谷 | 歩道 |
不動山の手前で歩道と交差し、これを右に行くと、不動山南の鞍部に着いた。確かに見覚えがある。この付近で今来た道を含め4分岐している。北と南東の道は以前歩いているので、大岩の下を行く南に向かう道を選んだ。この道はコブを巻き、釜洞峠に行くものとナゼだか思い込んだ。
《ボク之山まで》
大岩の下で道は消えたが、辺りを探すと歩道とは呼べない程度の道があり、進むと鞍部に出た。記憶にない景色だがここを釜洞峠と信じた。先へ行くと尾根は平坦でさっきの鞍部は釜洞峠ではない思った。
とりあえず鞍部に戻り高い方に登った。そのテッペンから見えたのは2つの高い峰、不動山と釜ヶ岳だ。クロスベアリングで現在位置を確認するとバカなことになっていた。
このまま北に行けば釜洞峠への歩道に出合えるが、紙テープを一杯付けたので不可。引返すことにして、ここでお昼にした。食事を終え、割り箸を折ると綺麗に裂けた。これで山名標を作ろう。山名は「ボク之山」。だれも文句は言うまい。(上記地図の黒色三角)
山名標 |
《不動山から星谷林道出合》
来た道を引返し、不動山に登った。この付近は国有林界と七宗町・金山町境が一致しない。その境界尾根を赤いペンキマークに誘導され進むと一ヶ所展望が開け、霞んではいるが乗鞍・御嶽が望まれ、水晶山の山頂部が見える。そして国有林界と出合った
ここで野星谷左岸の歩道が分岐するが、若干時間の余裕もあるので国有林界を歩くことにする。石に直接境界標番号を貼り付けたものや杭を埋めずに石を積んで固定したものなどえらく手抜きが多い。そして、星谷林道に出合った。
水晶山 | 標識番号を貼り付けた石 | 石で固定した境界標 |
この辺りは「七宗御留山境界絵図」には「ノボシガタハ」と表記されている。
《ゲートに戻る》
星谷林道を南下すると、歩道入口201があり、これが野星谷左岸の歩道入口だろう。更に進むと西滝の道標があり、見に行くと落差はないが大きな釜を持ったミニチュア版の滝があった。
ここからは暖かい空気と冷気が交互に感じられる。ナゼだろうと考えていると星谷釜洞林道に出合い、ゲートに戻った。
西滝 | 星谷釜洞林道出合 |
《感想》
七宗山は良い。小さな冒険心を大いに満足させてくれる。ガケにさえ出合わなければ、多少道に迷っても何所か知っている場所に戻れるだろう。しかし、地形図に表れない微小地形には惑わされてしまう。これは仕方のないことか。
それにしても、現在地点を無理無理地形図に当てはめるのはやめなければ。でも、地形図の地形から未知の現在地点を探すのは難しい。