三川河原小屋から見る大洞山
大洞山(点名赤河大洞) 691.8m 白川町赤河 2012年9月27日(木) 地形図「付知」
【時刻】 大洞地内駐車地点 10:30 ‖ 大洞山 11:40〜11:55 ‖ 大洞地内駐車地点 12:50 |
《大洞山について》
『美濃国加茂郡誌』第一章総論地勢の項に「黒川と赤川との間は二ッ森山、遠ヶ根峠〜(略)〜赤河大洞の東方なる大洞山(六七八米)に連なり〜」とある。
赤河大洞の東の山といえば点名赤河大洞691.8mしか該当するものがない。郷土誌の記載は十分信頼できるので点名赤河大洞の山名は大洞山とした。ただし本文中に記すが、現地には大洞山なる山名はないかもしれない。
《ルートの想定》
点の記に記載のように後山西山林道から登ればすぐに山頂に立てるが、それでは余りに面白くない。やはり大洞の集落から登ろうと思う。それでgooの地図を見てみると大洞の一番奥が赤河と黒川の境界になっており、その境界は尾根を登って三角点を通過している。
ならばこの境界に踏み跡くらいの残っているだろうと思い、これに決めた。
《赤河大洞にて》
三川河原小屋で黒川を渡り大洞の集落に入った。狭い道を一番奥の民家まで行く。この民家で声を掛けると70歳代のおばあさんが出てこられた。内心おじいさんの方が良いなと思いながらも、この山に登りたいのですがと言うと、アイヨアイヨと登り口まで案内してくれた。
車道に一番奥(民家の中) | 取付き付近 |
お話しを聞く。この方はこの家で生まれられたという。ならばと大洞山との山名を聞くと「そんなん知らん」と言われた。赤河と黒川の境の登り口に住んで70余年の方が知らんと言われれば大洞山なる呼び名はないのだろうか。残念!!!
《登り》
尾の取付きは何所でもきついがここも相当なものだ。踏み跡は不明瞭で登って行くとだんだん道らしくなってきた。傾斜が緩むと地籍調査の杭がある。黒川の瀬音を聞きながら行く。その音も聞こえなくなると特徴のない急傾斜地になり、紙テープを付けて登ると尾根に合流した。
幾つかの大きな岩をかわしながら進むと更なる大岩の向こうが山頂だった。苦労して登ったのに待っていたのは当節はやりの軽量標識、しかも最高点より少し低い所に鎮座し、その距離1m。
大岩 | 三角点 |
《下り》
下りだすと一歩ごとに左の腰に痛みが走る。歩きながら腰痛が始まったなんて、初めてだ。慎重に足を下ろし、超スローペースで下り、どうにか民家まで下りて来られた。
民家にお礼に伺う。さすが小さな橋を渡って入る小さな小さな集落。どこのかも開けっ放しだが、返事がなく、名刺を置かせて貰った。