焼山

2012/2/26橋ヶ谷山山頂南より
2012/2/26橋ヶ谷山山頂南より

焼山 1709.2m 恵那市上矢作地区 2012年4月29日 地形図「中津川


【時間】

阿岳鯉子林道ゲート 07:30
  ↓
白井沢合川林道分岐(墓戸峠方面) 08:05
  ↓
白井沢合川林道分岐(鎗ヶ入方面) 08:10
  ↓
阿岳鎗林道分岐 08:20
  ↓
工事現場作業小屋付近 09:20
  ↓
尾根取付き 09:25
  ↓
標高点1670m 10:25
  ↓
焼山山頂 10:45〜11:15
  ↓
工事現場作業小屋付近 12:05
  ↓
阿岳鯉子林道ゲート 13:40


合計時間

林道歩き(行き) 約2時間

登り 1時間20分

下り 50分

林道歩き(帰り) 1時間40分
コス地図


《焼山について》


2008年2月24日、西尾根1628mPのかなり下で新雪のために敗退している。

今年に3月「阿木山友会ブログ」にサクッと焼山に登ったとあり、それによると上矢作のNPOが焼山に切り開きを作ったという。ウエブで調べてみるとNPO法人「福寿の里自然倶楽部」と分かった。

ただ、そのルートは何処にも記されていない。取り付きは「阿木山友会ブログ」の掲載画像で分かるので、とりあえず行ってみることにした。ただ林道歩きは1時間30分となている。


《阿岳鯉子林道》

旧上矢作町で国道418号線に入る。Y字路を左へ、分岐には案内標識があるので迷うことなく阿岳鯉子林道に入ることが出来た。白井谷林道の分岐から約4.5kmでゲートがあり、少し戻って路肩に車を置いた。

ゲートの脇をすり抜け、上村国有林に入る。この辺りは山ザクラが満開で、単調な林道歩きを慰めてくれる。1時間歩いた頃、4駆が止まっているが釣り人だろう。

阿岳谷の奥の峰が見え出すと、ガケ崩れの復旧工事をした個所が連続する。そして軽トラが止めてあり、「お願い帰りは乗せて」と心で叫んだ。すぐにかなり以前に閉鎖された感じの砕石場が見えてきた。

軽トラ 採石場跡
軽トラ 採石場跡

《焼山山頂へ》

採石場を過ぎ、乗越沢整備工事現場の作業小屋を過ぎると、作業道は谷へ下っている。取付きは全く分からない。ここで伝家の宝刀「阿木山友会ブログ」の写真(ウエブの画像を印刷し、持参したのは初めて)を見る。直進はなさそうなので左のキャタピラ痕のある道(?)に入る。

そうすると写真と同じの倒れた桧があり、その先へ進む。廃林道終点のくぼ地を越えると笹が切開いてあり、この一番奥から左の斜面に取付いた。

岩混じりの急斜面で岩に足を掛けるとコケで滑る。どうにか植林に入ったが間伐された木々が邪魔をする。(ここは間違い)

右は乗越沢作業道、左へ入る 矢印の先にくぼ地があり、その正面にテープがある
右は乗越沢作業道、左へ入る 矢印の先にくぼ地があり、その正面にテープがある

同じ所を下れそうもないと、マークを付けようとしたとき左手に例のピンクのビニールテープが見えた。そこまで行きテープに沿って、植林を登ると尾根の切開きが分岐した。とりあえず尾根の真ん中を行くとすぐに切開きと合流、そしてすぐ先でまた切開きと合流した。

道を間違えたくても間違うことが出来ないくらい明確な切開き。カップルで並んで歩けるくらいだ。白樺の林が所々にあり、快調に登ると1670mP。大きく切開かれていて、左から本峰・恵那山・三階山・大川入山、後は馴染みのない南信の山々が見渡せる。

1670mPからの展望

南下する尾根には薄っすら踏み跡があり、ここからはかなり古いビニール紐が出てくる。と言うことは、阿木川から登って来た人のものだろうか。

対岸の尾根の中腹に切り開きが見える。その昔、「ノンキ君」が阿木川〜ロクロ天井〜焼山〜阿木川を縦走した時、目にしたあの切り開きだ。この角度から見られるなんてウソみたいだ。

そして、待望の山頂に着いた。

1628mP・1650mP付近の切開き 山頂風景
1628mP・1650mP付近の切開き 山頂風景

《焼山山頂で思う事》

ヤブ山のエキスパートだけが踏める山頂だったのに、何の苦労もなく山頂に立てた。先人達には本当に申し訳ない。ただその対価は林道歩き2時間。果たして、安いのか高いのか、僕には思い切り安く感じる。でも今後、本当のヤブ山愛好家がこの山に来ることは2度とないだろう。


《下山》

ピンクのテープがあり、多少笹を刈り込んだ所もあるのは、試行錯誤した跡だろうか。

そして最後に合流した切開きに入った。すぐに採石場の最上部に出たが、ここを下る気にはならなかった。と言うのも、かなりの期間放置された採石場で道が残っているか不安がある。もう一度切開きに戻りピンクのビニールテープに忠実に下ると廃林道終点のくぼ地の所だった。

残念ながら採石場の先の軽トラは既にいなくなっていた。えん堤の先に釣り人が1人。4駆の人だという。墓戸峠からの林道の交差点から親指ナビを開始してゲートの位置を確認した。


《国有林の林道のゲート》

河川敷は解放されているのに、国有林は堅くゲートに守られている。なぜ!
それは、一般道と勘違いする輩が侵入し・・・。転落等の事故防止の為?また、盗難防止の為?

この切り開きもメンテナンスが無ければ元に戻ってしまう。NPO法人「福寿の里自然倶楽部」さんが焼山登山イベントを企画された時、森林管理署の協力が得られれば良いのだけれど。



美濃一人山名録2012焼山