平成25年3月起稿
上麻生境では、御留山(現国有林)と村山の境界が不明瞭で14の土塚が築かれた。その範囲は地図上の「ヒゲスリ」北西の支尾根上の国有林界から「橋谷」と国有林界の交点までと推察できる。
民有地が国有林に入り込んでいる場所が3ヶ所(ゴサナギ・フッタ・スケガ谷と栃洞の分岐付近)あるが、鞘村の耕作地だったのだろう。また、御留山内にも炭焼きの跡があるが、「七宗山法」の遵守を条件に許されたようだ。
上図には図根点を表記した。しかし、国有林界を除けば「権現」と「下34」以外は木柱はおろか何もない。(全てを確認してはいない)
追記(2014/10/4):太平・島小屋・ヒゲスリには御料局三角点の石柱があるという。ならば、K尾・榧ノ木・細洞・臼越・栃洞の境界標が御料局三角点の可能性がある。
追記(2014/11/19):榧の木の境界標は御料局三角点と確認された。
追記(2015/8/24):細洞の境界標は御料局三角点と確認した。
追記(2015/12/10):御料局三角点の境界標の裏には連番が振られているらしい。町田市の方によれば、細洞は第貳號、大平は第七號、権現は第十八號だそうだ。
追記(2015/12/22確認):栃洞は普通の境界標石だった。
追記(2016/11/2):町田の方が、遠見で御料局三角点を確認された。(黒尾・臼越は確認済み)
追記(2017/04/04):町田の方が、中ノタワ・笹ケタワで御料局三角点を確認された。
追記(2018/01/07):本日、不動山で御料局三角点を確認。ただし、番号は読み取れなかった。
追記(2018/04/01):不動山の御料局三角点は第十三號と連絡をいただいた。
七宗林道から菅田大柿林道を通り菅田桐洞に通り抜けることは一般車両でも可能。
その他の国有林内の林道の車両での通行には申請許可が必要(ゲートがある)。
徒歩の場合は許可は不要と思われる。
「七宗御留山境界絵図」の谷洞名称と同じものが多くあるのが嬉しい。
中電愛岐幹線は国有林界に沿っているのでランドマークとして大いに役立つ。
以上の3枚の画像に表記した名称は「国有林野施行実施計画図」から転載した。
「七宗山詳細図」を表示