平成24年9月21日起稿
ネットで見ると阿賀滝山は恩田大川入山(点名波合山)南のピークで、中津川市・阿智村・平谷村境の三叉点とする記録が大半、立派な山名標もあるらしい。劣勢なのは焼山としている「阿木郷誌」である。
『恵那郡史』(大正15年発行)巻末附録の「恵那郡略図」の一部を掲載しようと思ったが、著作権を侵害する恐れがあるので、以下の手順でご覧いただきたい。
「近代デジタルライブラリー」で検索し、近代デジタルライブラリーのページを開き、検索項目に『恵那郡史』と入力。検索結果に『恵那郡史』が表示されるので、これをクリック。コマ番号を447を指定する。これで「恵那郡略図」が表示されるので、このページの左下の部分を拡大。
三森山の山頂は阿木村・本郷村・上村境の三叉点で、そこから東に伸びる破線は阿木村と上村(現中津川市と現恵那市)の境界。その破線と県境の交点に「阿賀滝山」がある。
また、この地図を見る限り「阿賀滝山」は中津川源頭部の山ではないと判断できる。
とすれば、「阿木郷誌」の記載の如く、阿賀滝山は焼山となる。しかし、古地図の不正確さを論ずれば限が無い。
実際よく分からないので、美濃一人は尖閣問題における米国と同じ立場をとります。
注記:
「焼山」の読みは「やけやま」としたい。(『中津川市史』附録「字絵図」による)
阿賀滝山の読みは「阿木郷誌」による。
追記 2013/1/3
『美濃国気候ノ栞(大正14年発行)』には以下の記載がある
「木曾山脈ハ信濃ヨリ来リ恵那山(二千二百四十米)、阿賀滝山(千九百米餘)ノ諸山トナリ其脈南ニ延ビテ信濃ノ境ヲ限リ更ニ南三河ノ國境ニ至ル」
1900mくらいとなれば恩田大川入山かその南の国境の最高点がふさわしいことになる。
焼山の記録(美濃一人)
恩田大川入山の記録(旧美濃一人)