梨割山

梨割山
川小牧集会場から見る

梨割山 278.1m 四等三角点梨割 157.7m

         富加町加治田 2019年4月6日(土) 地形図「岐阜


《梨割山の思い出》

2007年9月に清水寺から登り、絹丸に下っている。その頃、机を並べていた加治田在住の派遣先の職制の方に「梨割山に行ってきました。」と言うと、「入口に苔山立入禁止の看板があっただろ。」と言われた。

あの頃、山では何も採らず、何も残さなければ問題ないと思っていた。しかし、よそ者が入ること自体を嫌がる里人がいることを最近ようやく理解した。林道の「通行禁止」は歩きなので基本無視するが、山道入口の「山林内立入禁止」は尊重するようにしている。

今回はs-ngmさんのページを参考にして、追っかけをすることにした。


梨割山の地図


《時間》

駐車場所 09:40
  ↓
P167m付近 10:30 
  ↓
48番鉄塔 11:00
  ↓
梨割山山頂 11:30
  ↓
四等三角点梨割 12:15
  ↓
井高で引返す 12:35
  ↓
駐車場所 13:05
川小牧橋
川小牧橋(昭和35年竣工)


《稜線まで》

何か、とんでもなく広い空き地があり車を置いた。林道を行くと東海環状自動車道の下を通り、林道終点の対岸ではシキビを栽培している。左岸の踏み跡を行くと作業道のような跡があり。ピンクのテープに導かれ、この道跡と分かれて右俣に入った。

シキビの栽培地 作業道の跡
シキビの栽培地 作業道の跡

何の疑いもなくピンクのテープを追うと、すご〜く開けた場所に出たが太陽の向きが変。コンパスを見ると南を向いている。ピンクのテープにだまされたようで分岐まで戻った。
分岐から先にはピンクのテープはないが道の形が残っていて、尾根に乗った。

広い平坦地 道跡
広い平坦地 道跡?


《48番鉄塔まで》

さて、現在地は地形図の破線の峠なのか不明。P167mの鞍部の先でコシダの密生地になるとs-ngmさんの記録を思い出し左折して進む。2・3ヶ所分岐があり、ヌタバを過ぎるとコシダの斜面になった。

ここから逆算すると、稜線出合は峠の一つ北の鞍部。破線の峠まで行くと川小牧側に道跡はないが伊深側には峠道があり、ピンクのテープがワンサカついている。

コシダの密生地 伊深に下る峠道
コシダの密生地 伊深に下る峠道

気持ちのいい雑木林の尾根道を進む。尾根と尾根の北側10mくらいまでは間引くように伐採されているが選別の基準が分からい。桧の幼木も伐られ、落葉樹も常緑樹も伐られている。何の為だろう。
そして、巡視路に出合い48番鉄塔。ここで休憩とした。

尾根道
尾根道 48番鉄塔付近から


《梨割山山頂を通過してP234mまで》

尾根を行き、遊歩道に出合い、急な階段を登る所で思いついた。何故こんな変なコースにしたのか。きっと山頂東側の山主さんが「うちの山を通さんといて・・・」と言ったからだろう。

梨割山山頂から遊歩道を西へ下る。ここからも雑木林で如何にも苔山の風情だ。急な斜面を下ると遊歩道の分岐になった。分岐からすぐの所に絶好の展望台があり、富加小学校の校庭が見え人影も見える、野球かな。

薄い踏み跡を進みコブのテッペンに着いた。

展望 展望岩右手
展望 展望岩右手


《四等三角点梨割へ》

ここからが本日唯一のミッション。コンパスだけで尾根、沢、獣道をすべて無視して直進する訓練。コンパスを合わせるが偏差は無視する。大体そんな正確に歩けない。ヤブに入り、出来る限り直進すると、5分後に踏み跡も何もない所にオレンジの蛍光テープがあった。

9分後にもあったが、ここではすでに尾根の形状をしていた。そして10分後、峠に着き、取りあえず成功。ただ峠の切通は、葉の青々した桧の倒木で埋まり形が見えない。

峠を迂回してヤブを登り、四等三角点梨割にご挨拶。ここは平成23年設置なのに標石だった。小洞は平成25年で軽量標識なので、その2年の間に変わったのだろうか。

5分後のテープ 四等三角点梨割
5分後のテープ 四等三角点梨割


《勘違い》

峠に戻り周囲を確認。絹丸側は倒木で見えないが、北側にははっきりした道があった。これは何かの作業道だと思い、左下の掘れ道を下った。やがて道でなく沢だと気付き、杉林を抜けると溜池があった。

舗装道路を下るがs-ngmさんのページにあった「米取り岩」がどこにもない。落ち着いて地形図を見ると勘違いして沢を下り、尾根の反対側にいる。

何かの作業道 掘れ道
何かの作業道(これが本当は峠道) 掘れ道(本当はただの沢)

溜池 井高奥の田んぼ
溜池 井高の奥の田んぼ

仕方なく、谷に戻り真北に向かう左俣に入る。ヤブを抜けると立派な道があり、遊歩道の峠に出た。

遊歩道出合
井高からの道(遊歩道出合手前) 遊歩道出合

後は遊歩道から川小牧林道へ下り、車に戻った。


帰宅後、井高の奥から谷に戻らなくても川小牧林道で車に戻れると分かったが、印刷した地図の外になっていて気付かなかった。でも、時間的には大差なかっただろう。

あぁ〜、おもしろかった。


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