三等三角点福来 白川町下佐見 2016年12月18日(日) 地形図「金山」 注:下の地図に「佐見峠」と記載しているが、この地名は確認できないので無視する。 《古道》 下の地図は2012年6月1日の記録として作成したもの。 破線路が国境の671mP経由で室山集落の南端に下っているのが不自然に思われ、青線のようなトラバース道があるのではないかと推測した。 今回は、その道の有無を確認したい。 |
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《室山集落最奥にて》 成山に抜ける道から北に入り六地蔵の前を通ると最奥の民家の倉庫の前にワゴンと軽トラが駐車していて道をふさいでいる。親父さんが出てきて「通る?」と言うので、出来るだけ愛想よく「ええ」と答えた。 一言言われるかもと身構えたが、お咎めなし。それどころか、いろいろと教えて下さった。
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六地蔵 | 石仏・庚申塔 |
【時間】 P09:40−境界尾根出合10:00−三等三角点福来10:25−林道鞍部10:35 −18番鉄塔11:20〜11:40−下洞谷12:00−林道鞍部12:50 −(室山金山林道)−起点13:15−P13:35 |
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注:18番鉄塔東の道は目視確認しているが、鞍部・P間の道はお話で聞いたのみ。 | |
《思い込みの「佐見峠」まで》 林道のカーブの所に車を置き、正面の廃林道に入った。この時、親父さんの2番目のアドバイスは尾根道のことだと思っていたので、高い方へ行った。前回来た時のヒモ氏の痕跡は消えている。 尾根に乗ると金山側には作業道がある。三角点福来を通過し、そして苦労して林道に下りた。ここからも尾根道を行く。 671mPで白川町と金山町の境界が南下しているのを確認、次のコブから南西の尾根を20mほど下るが道の痕跡は全くなかった。そして鞍部になると金山側には立派な道が東西に続いている。ここからも尾根を行き18番鉄塔で休憩とした。 |
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高天良山 | 快晴 |
休憩後、巡視路を下ると下洞谷の右岸の上部で丸太橋を渡り、道を進む。そして下方に分水点が見えるが、この時はまだここが峠だと考えていた。 《戻り》 更に東進すると左の沢に石積の堰堤があるが、かなり古そうだ。台地状の所を通過して進むと炭焼き跡があり、道がなくなった。とにかく進むとすぐにまた炭焼き跡。ここで完全に道は消えた。 |
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落ち葉の道 | 炭焼き跡 |
仕方なく、なんとなく踏み跡に見える沢を登ると、人工的な石積みが100mほど断続して続いている。道の跡だろうか。そして鞍部に近づいた。 |
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石積み | 石積み |
鞍部が近づく。何所だ?何所だ? ここか。 以前歩いた671mP北の巻き道だった。 所々、やせた道を歩いて林道の鞍部に着いた。 この時理解できた。パズルが解けた気分。 この道は中津原から室山をかすめて成山に抜ける峠道なんだ。 とすれば、親父さんが言っていた「道」は林道から分岐しているはず、と林道を下った。 しかし、それらしい所はなく車道に出て駐車場所に戻った。 |
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18番鉄塔から林道の鞍部越えまでの間はほぼ高低差なし。 | |
《帰宅後》 しまった。671mPから南へ下り、室山集落の南端に出る破線路を見るのを忘れてた。とは言えもう遅い。機会があれば、室山から高寺神社跡までの参道を探すついでに見に行くか。 石仏は林道の建設によって移動したかもしれないが、庚申塔は移動していないだろう。また、あの六地蔵ももともとあの場所あったのだろう。 それにしても、あの時「佐見峠」などという訳の分からない地名を言わなければ、親父さんは林道が国境を横切る鞍部の名前を言っただろうに、と思うと残念だ。 |
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美濃一人>山名録2016>三角点福来 |
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