中野方町笠置神社付近から望む | |
笠置山 1128.0m 恵那市 2016年6月18日(土) 地形図「付知」 《たがみ峠について》 黒瀬街道が蛭川から中野方に抜ける「たがみ峠」を見たくてこのコースにした。 『美濃の峠』には、「中野方町の方では『田神峠』、蛭川村では『高見峠』と呼ぶのが一般的であるようだ」とある。 【時間】 中野方ダム 08:05 ↓ 笹葉林道出合 08:20 ↓ たがみ峠 08:35 ↓ 三等三角点笹葉(登りでは未確認) 09:05 ↓ 瞑想展望台 10:10 ↓ 笠置山山頂 10:30〜11:05 ↓ たがみ峠付近 12:35〜12:50 ↓ 中野方ダム 13:20 |
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《たがみ峠まで》 舗装道路を登って行くと山道に入る。「笠置山新登山道」の看板に従い右折して沢を渡る。黒瀬街道は沢にあるように見えるが、掘れ道なのか本当の所は分からない。沢の両側に石が多くあるように見えるが、道普請の際に浮いた石をどかせたものかもしれない。 幾筋も沢があり、少なくともそれら以外に道がたは見当たらなかった。笹葉林道を横切り看板に従って登って行くとたがみ峠に着いた。北側には平地があり、峠の茶屋の跡だとか。 |
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笹葉林道からの取付き | たがみ峠(中野方側から) |
《境界尾根道》 峠からは尾根道の他に右手に道があった。境界尾根を行くばかりでは面白くないとこの道に入った。50mほど行くと「新登山道」の看板があり、この道が登山道なのかと思った。しかし、灌木が伸びて邪魔をする。 この看板の辺りから尾根を見上げると10mくらい上に石積みが見えた。何なのか分からなかいが5・60mは続いていた。 この道は一定の勾配で登って行く。まさか山頂まで続くとは思わなかったが沢の前で途切れた。辺りを探すも道の痕跡は全くない。やっぱり、登山道ではなかった。そう言えば看板はあの1枚だけだった。 (追記2016/07/26:一定の勾配、直線的な感じからみて木馬道の跡だろう。プッツと途切れたのも矛盾しない。) |
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謎の石積み | 左山で続く道 |
緩い斜面を登ると割と簡単に境界尾根に立ったが、ヤブの手前。迂回できそうだが尾根道の続きを直進すると幅3m程のヤブだった。 (下山時に気付いたが、この時三角点笹葉の標石をまたいでいた。) 平坦な尾根道を行くと鳥屋の残骸があり、その先で左手に林道オトヤ線が間近に見えた。次第に笹ヤブが深くなるが、踏み跡はしっかり付いている。 オトヤ(御鳥舎):三角点笹葉から817mPあたりの平坦地の名称らしい。苗木藩直営の鳥屋場。 |
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三等三角点笹葉 | 笹の尾根道 |
そして、大岩が連続するが、指示通りに通過すると瞑想展望台があった。見行山から三角点大博士まで白川町界の尾根が見渡せ、中野方も俯瞰できる。 |
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瞑想展望台からの眺望 | |
ここからは木製の階段が続き、山頂展望台を過ぎると擬木の階段になり、笠置神社奥の院に着いた。 《山頂にて》 最初に来たときは何も分からず、2度目は積雪、今回初めてヒカリゴケを見た。それにくぐり岩も抜けた。 《下山時、たがみ峠付近》 尾根道で峠まで戻り、謎の石積みを確認に行った。この石積みを北に行くと鳥屋の残骸があり、網道かもしれない。それにしても手が込んでいる。ちなみに今日のコース上で確認できた鳥屋跡は3ヶ所、かもしれないものが2ヶ所。さすがに東濃だ。 また、峠まで戻り蛭川側に3分下ってみた。 峠からは30m程直進の掘れ道、右折して右山のトラバスース道を50mも行くと道が崩れている。さらに50mはいい感じに残っているが、その先はヤブになり引き返した。 |
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峠に戻る道 | 峠の直下 |
《たがみ峠から笹葉林道間》 黒瀬街道の痕跡を探しながら下るとマーカーと分かれた。しかし明らかに斜面の途中に掘れ道があった。また、道の部分に丸太が並べてある所が2ヶ所。ただ、そんなに古くは見えない。 これを下ると笹葉林道に出合ったが、「黒瀬街道」の看板の北側40mの所だった。 笹葉林道の看板の所から下ると薄い踏み跡が今下ってきた林道の出合に向かって 分岐していた。 (注:あくまで案内看板の表示を尊重しています。) |
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道の部分の丸太 | |
笹葉林道から下部では道の跡は特定できなかった。 機会があれば、たがみ峠越えをしようと思う。 《宿題》 たがみ峠越えの課題に加えて、バス利用で姫栗または幸徳橋東〜中野方 幸徳橋東7:58〜姫栗8:08(乗り換え)8:17〜中野方 |
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美濃一人>山名録2016>笠置山 |
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