藤島山

藤島山 944.9m 棚橋(3等三角点) 867.6m 白川町 2016年2月11日(木) 地形図「付知

コース地図

《古い記録》

自分の記録がよくわからないが、2000年1月3日には藤島峠から境界尾根を歩き敗退している。同年1月5日には小野日陰谷の林道終点から山頂北側の尾根を直登しているようだ。

今日は、最短距離で棚橋に上り、藤島山から境界尾根を北上して、s-ngmさんの記録にある鞍部から小野日陰谷へ下ろうと思う。駐車地点は白北林道と小野日陰谷林道の分岐点付近を予定した。


【時間】

P08:50−白北林道から谷へ09:20−棚橋10:20−藤島山11:40〜11:55

 −藤島峠12:50−(立ち話・道迷い)−P14:20


《雪》
白北林道
一昨日、多治見でもみぞれが降った。でも、昨日は晴れていたので大したことはないだろうと思った。R41からR256に入ると、佐見川の河原には雪が残っている。

嫌な予感。タイヤのノーマル、スパッツは持ってきていない、手袋は軍手。

佐見中学校の横から細い道に入ると所々凍結している。小野日陰谷沿いの林道に入ると完全凍結。脱輪しそうになりながらバックで戻り、分岐付近の広場に車を置いた。

これで、時間が許せば大きく周回できると目論んだ。


《白北林道から棚橋》

白北林道を歩く。歩きでもすべるすべる。小野日陰谷林道の分岐を過ぎて、すぐの谷から入山。20mほどで谷は分岐し、この真ん中の尾根を上るつもりだが取り掛かりがなく、左俣から取り付く。

5cmくらいの積雪に足を取られ、すべるので50mHぐらいは必死。手入れの良い植林で灌木が切られ手掛かりが少なく、ヤブがあればと思う。

やっとの思いで主尾根に乗った。右折して山頂丘のヘリまで来たが三角点がない。地図をよく見ると北に向かった少し低いところにあるようだ。そして、3等三角点棚橋はひっそりとあった。
例のテープ氏はここにも出現、西から来たようだ。

右隣の尾根 三等三角点棚橋
右隣の尾根(こっちの方が楽だと慰めた) 三等三角点棚橋

《棚橋から藤島山》

結論から言えば、自分でも感心するくらい現在位置が読めた。ただ低い笹があり、踏み跡の有無は雪のため分からない。884mPからヘアピンカーブの手前まで、「西野家・安江○○」の境界杭があり、どこかで見たと思ったら尾城山〜大ナギの間にあったものと同じだ。

笹に雪が乗っているが、靴の中に雪が入ることもなく快調。しかし、こけた時は急いで起き上がりズボンと軍手に付いた雪は払う。そうしないと濡れてしまう。幾度こけたか、ようやく藤島山に着いた。

尾根 藤島山山頂
尾根はほとんどこんな感じ 藤島山山頂

《境界尾根で藤島峠へ》

藤島山から境界尾根と合流。ここには2度来ているのではっきり記憶している。ちょうど12時、自分の影を目印に北上。小野日陰谷源頭の鞍部を過ぎ、874mPあたりからは境界見出しのためのピンクのテープがあり、道も確認できるようになり藤島峠に着いた。

境界杭見出しのためのテープ 藤島峠の林道
境界杭見出しのためのテープ 藤島峠の林道

《謎の林道》

なんの疑いも持たなかった。この林道は藤島谷の林道が伸びて上がってきたものだと思った。ところがかなり歩いても740mHをキープ。それどころか逆に上っている。そんな時ジムニーが上って来た。助手席には散弾銃が置いてあり、後ろには犬も乗っている。

まさかとは思うが一応「佐見に下りますよね。」と聞いてみた。「そうだよ。」
地図を見せて「ここを歩いて来たんです。」と言うが、縮尺1万分の1のスケールでは普通の人は理解できないだろう。

ところが、地図を見て、おじさん曰く、「新しい道ができてるよ。」 アッ!そうか、今地形図にない道を歩いていると分かった。道理で棚橋辺りの尾根が遠くに見える訳だ。

「公共林道尾城山線」の看板のところで林道が分岐。当然新しい林道を行ったが上りになり????
分岐まで戻り、古い林道に入ったがこれもおかしいとまたUターン。

小尾根を乗り越すとようやく下りだし、そして谷沿いの古い林道に出合った。

尾城山林道の看板 尾城山林道と谷沿いの林道の分岐
尾城山林道の看板 尾城山林道と谷沿いの林道の分岐

《雑感》

藤島峠から40分で車に戻れると計算したのに、倍の時間を要した。この尾城山林道が地形図にまだ載ってないなんて、おかしい。
軍手はべたべた、ズボンの裾もべたべた。でも夏の靴でも靴下までは濡れなかった。めでたしめでたし。

(注:藤島峠は看板から3番目のカーブミラーの所。峠までは舗装されている。運転中に通常の感覚では「峠」は認識できないと思う。


美濃一人山名録2016>藤島山・棚橋